辛酸なめ子の現代社会学

著者 :
  • 幻冬舎
3.12
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本棚登録 : 250
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344020887

作品紹介・あらすじ

モテブーム、純愛ブーム、スローライフ、ハンカチ王子、KY、モンスターペアレント、萌えブームなど、世の中を盛り上げた社会現象。それらをテーマとして、実地に歩き、体験し、話を聞いて、写真を撮り、文章にまとめ、エッセンスとして漫画に昇華した一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 今となっては、なんで私は辛酸なめ子さんの本を読んでみようと
    思ったか忘れてしまったのですが、とにかくかなり前に図書館で
    予約していたものです。

    この方の絵は、あまり私の好みではないのですが、
    それでもそんな絵のことなど関係なく、「ああ、そうそう」
    「わかるわかる~」「いるよね、こういう人」と共感しながら
    読みました。

    中でも特におもしろかったのは、スローライフ、○○王子、
    モンスター問題、グリム童話のこと(ミソサザイとかつぼでした)
    などなどでしょうか。

    この本、2011年に出版されたもの。
    今はまだ2012年だから話題についていけるけど、
    あと数年後に読んだら、「古~」と思ったかもな。
    今読めてよかった。

  • これまで読んだ辛酸なめ子先生の著書の中で最も秀逸。
    エッセイのまとめ本等は、ジャンクフードで満腹感みたいなのを感じないでもなかったが、これは、1冊まるまるはずれなし!といって、万人に受ける本かどうかは不明だが、「辛酸なめ子、って気になるわね」という方には、一押しの1冊!!
    で、初出は「わしズム」だったのだが、一度も手にしたことすらないし、その上、出版社の変更が続いているけれど、機会があれば、ぜひ入手してみたいと思う。

  • 取り上げるテーマは、萌えブーム、純愛ブーム、スローライフ、○○王子、KY、モンスターペアレントなど…。著者は実地を歩き、体験し、話を聞いていきます。それを4ページのエッセイとヘタウマなマンガで「分析」します。「妄想」を最大限に発揮して話題の社会現象やブームを読み解きます。独自の視点で描いたマンガは辛辣でおもしろさバツグン!とくに「スローライフ」の行きつく先には大笑いします。だいたいペンネームからして変!

  • 辛酸さんは、文章主体の方が面白いな…。

  • 爆笑でした、すごく面白いです!
    モテブーム、純愛ブーム、スローライフ、ハンカチ王子、KYモンスターペアレント、萌えブーム…などの近年の社会現象がエッセイと漫画で描かれています。なめ子さん独特のユーモラスな見解と漫画が始終笑いのツボを刺激しまくります。
    読後は面白いだけで終わらずに、世の中の滑稽さ、はかなさ、つまりは諸行無常を感じることが出来て深いです。笑いながら社会現象について考察できるなんて一石二鳥ですよね?
    あらためて思ったことは、日本人ってほんと、なんでもブームに乗せられやすいよなぁー、ってことです。

    特に最後の「萌えトレ」は傑作ぞろい。
    「神に萌えられる人間になると成功するけれど恋愛はムリ」っていうのがやけに印象に残りました。
    私にはボーイズラブは理解できないです。BL好きな方を否定するのではないです。ただ私には萌えづらい、いや萌えられない要素なのです…。

  • 面白かった。 
    名前は知っていたが かわいらしい女の人だとは、名前からも文からも想像できなかった。

    なんだろう。こういう物の考え方もあるんだと知った。

  • 真面目なのか不真面目なのか、わからないけど
    頭の回転の速さ、情報収集能力の高さに脱帽だ。

    このマンガを読んでいるというのは好きな人には
    言いたくないが。
    いや、このユーモアがわかる人を好きになればいい。
    そう思わせてくれる説得力が彼女にはある。
    マンネリ化しないよう、常にフレッシュな話題を
    仕入れてほしい。

  • 31番乗り。気になる。Google Gogglesの読み精度が悪かったせいか。縦向きで読めないのはめんどくさいが、他のコードリーダーを使うか…。(2011/12/24)

  • うすっぺらい。

  •  辛酸なめ子が雑誌『わしズム』に連載した、その時々のブームを観察・分析するエッセイ・マンガを中心にした本。
     2004年から2009年にかけて描かれたものなので、取り上げられているブームや現象はいま読むとなつかしい感じのものが多い。「純愛」ブームやスローライフ・ブーム、ハンカチ王子、「KY」、モンスターペアレント、萌えブーム、「でき婚」などが取り上げられている。

     一つのブーム・現象について、4ページのエッセイ・マンガで「分析」がなされる。分析といったって、大真面目な社会学的分析であるはずもなく、お笑い・おちゃらけ分析である。いや、「分析」というより、そのテーマについて辛酸なめ子がくり広げた妄想といったほうがよいか。

     また、単行本化にあたって、一つひとつのマンガを補足する形で1~2ページのショート・エッセイが添えられている。

     いい感じに歪んだヘタウマ風絵柄とシニカルで軽やかな文章の相乗効果で、かなり笑える一冊。それに、笑えるだけではなく、そのブーム・現象の本質を(意外なほど)鋭くえぐった部分もある。
     たとえば、萌えブームについての次のような分析(これはショート・エッセイ部分の一節)は、じつに正鵠を射ていると思った。

    《今まで萌えの周辺を取材して思ったのは、「萌え」とは、羞恥心の入り交じった性欲である、ということです。萌え系の女子キャラの多くは、頬を紅潮させて照れています。男性のリビドーを感じて怯える小動物のようです。そんな自分よりか弱くていたいけな存在に対して、男性は性欲を感じるのですが、それを認めたくない、素直になれない気持ちがあって、照れまじりの性欲を「萌え」という言葉に言い換えているのです。ギラギラした直球の性欲を抱く肉食男子は「萌え」という、シャイな感情が理解できません。》

     また、マンガとして完成度の高い回もある。
     たとえば、「個人情報過敏症」という回。これは、自分の個人情報が人に漏れることを恐れるあまり、何も捨てられなくなったヒロインが、とうとうゴミ屋敷の主となってしまう(笑)という話。
     「個人情報を守りすぎた結果、町内で誰も知らぬ者がいない存在に、歩く個人情報になってしまいました」というオチのフレーズに爆笑。まるで筒井康隆のスラップスティックな短編のような味わいである。

     私の笑いのツボにはまったフレーズを、もう2つほど引いてみよう。

    《わかった!! この人たち長生きしたいのね!! 粗食で寿命が延びることにより、一日一日が長く感じられる…それがスローライフの仕組みなんだわ!!》

    《人の体は複製されたDNAでできている……つまり人間の本質はパクリなのです!!》

     辛酸なめ子の本を読んだのはこれが初めてだが、彼女が売れっ子である理由がわかった気がした。

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著者プロフィール

漫画家、コラムニスト

「2019年 『タピオカミルクティーで死にかけた土曜日の午後』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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