ヒクイドリ 警察庁図書館

著者 :
  • 幻冬舎
2.83
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本棚登録 : 249
感想 : 34
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028531

作品紹介・あらすじ

山蔵県内で交番連続放火事件が発生。山蔵県警では犯人確保の目途が立たない中、警察庁のエリート諜報機関アサヒにタレコミが入る。それは、放火犯は警察官であり、しかも警察庁が最重要視するスパイマスター「アプリコット」の手先だという。アサヒは、アプリコット確保の好機と捉え独自に放火捜査に乗り出す。時を同じくして、密かに動き出した組織があった-警察庁長官直轄の秘密警察、通称・警察庁図書館。存在すら極秘にされたこの組織も、アプリコット排除と別の特命で動き出し…警察内スパイの黒幕は誰だ?そして、それぞれの思惑が複雑に絡み合った先に待つ衝撃の結末とは?

感想・レビュー・書評

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  • 古野まほろ初読み。最初はルビやカタカナの多さに戸惑ったが、この人の文章の特徴と知り、何とか読み進める。章ごとに一人称の人物が変わり、やはり読みにくさは否めないが、誰が本当のスパイマスターで、何が真実なのか、気になって、しようがなく一気読み。有栖川有栖などを師にしていると言うが、トリックの組み立てなど、独特でくせになりそうな作家。

  • 警察フィクション。オチはなるほどそういうことか。

  • 警察小説、というよりは謀略サスペンスかな。諜報機関と秘密警察それぞれの裏で画策された陰謀、さまざまな意図のもとに不審な行動をする登場人物たち、とまあどこからどこまで怪しいことだらけ。どいつもこいつも腹黒いし! 正直最初はとっつきづらく感じました。
    だけど。終盤の展開はかなり目が離せなくなってしまいました。そしてすべての計画の本当の目的と、周りを動かしていたのはいったい誰だったか、が分かった時の衝撃はなかなかのもの。これは予想しなかったなあ。

  • 図書館という言葉で興味を持ったけど、図書館全く関係なかった。そして普段あまりこういう組織ものを読まないので難しかった。隠語というかコードネームというかそういう振り仮名が多くていまいち読み慣れなかったし、何がどうなってこうなったのかわからず。強い女って怖い…。

  • 何が現実で、何が妄想なのかが最後で理解できなくなった
    それなりに面白かったが、もう一度最初から読み返してみたくなる作品
    途中にヒントはあったのだろうか

  • タイトルだけ見て図書館員が活躍するのかと思ったら全然違った
    警察用語が飛び交うのは作風だからいいとして、誰が何やってるのかいまいちわからない
    警察内部の暗闘という部分は楽しめた

  • 『娯楽』★★★★☆ 8
    【詩情】★★★☆☆ 9
    【整合】★★★☆☆ 9
    『意外』★★★★☆ 8
    「人物」★★★☆☆ 3
    「可読」★★☆☆☆ 2
    「作家」★★★★★ 5
    【尖鋭】★★★★☆ 12
    『奥行』★★★☆☆ 6
    『印象』★★★☆☆ 6

    《総合》68 C+

  • 最悪 全く面白くなかったし話もわかりにくい。構成設定がぐちゃぐちゃしてるから理解できない⇨興味なくなる☞理解できないの負のループ
    最後の何?パラレルワールドですか?

  • 108視点を変えることによって複雑になって、これまでの軽妙なタッチが消えていて残念。うまいでしょ感!

  • 交番放火事件に端を発する、その裏のスパイ合戦。毎度のことながら、人間関係性と警察機構の複雑さに難しさを感じる。ストーリー自体は面白い。誰と誰が味方で、誰がどこに所属しているのか、その相関図が後からきちんと理解できれば…。

  • だよね。このタイトルだもんね。
    久しぶりにハード系のミステリー。緊張感があったな。
    でも、自分の理解力のなさにがっかりだ。相関図構築するのにものすごく時間かかった。

  • 衝撃の結末だった〜。

  • 警察用語・符丁満載で元警察官だからこそ書けるリアルということなのかもしれないが、それに慣れる前にややこしいストーリーが展開されて最後まで集中できなかった。

  • 警察の秘密組織「図書館」「アサヒ」がそれぞれの存続をかけて暗躍。警察の対立組織社労党と入り乱れて駆け引きが展開する。誰がどの組織に属しどこまでが現実でどこまでが妄想なのか…。わかりにくいことこの上ないが読後感は悪くない。

  • 勿体つけた言い回しなどが読みにくい。

  • 専門用語?警察隠語?多過ぎて胸焼けがする。

  • 誰が本当の悪なの?とずっと考えながら…人を信じられなくなります。
    それから女は怖いなと。とにかく不気味でこの人を突き動かしているのは何?と最後まで読んでも理解できていません。

  • ・・・あれ?・・あれれ?
    と途中でなっても、ぐいぐい読めるこの感じは好き。
    シリーズかな。次があればまた読んでみよう。

  • 08/17/2016 読了。

    図書館から。

  • これを要するに、が、うざい。

  • 交番連続放火事件とその犯人を中心に、警察内部の様々な事件が交錯していく。公安的な警備と刑事の反目に、「図書館」と呼ばれる秘密的な組織、そして左翼政党とそのスパイである警備の人間。それらを利用して上に昇ろうとするキャリア。そんな話が独特の符牒も加わり、二転三転し複雑に進んでいく。最初は読みづらいが、次第に話に引き込まれていく。
    警察内部の隠語的な言い回しが鼻につくが、後で見てみれば著者は元警察庁のキャリア官僚であった。

  • 図書館で借りた本。
    管轄内で起こった連続放火事件。いずれもセキュリティーの甘い警察署の裏手。被害はボヤ程度。犯人は小柄な女性かあるいは成長しきっていない中学生か・・・。
    いろいろな人の目線で語られていて、今誰の話か読みとることができず、最後まで何が真実で何が偽りかわからないままでした。もっと読みとる力があればなぁ。

  • 何というか…世界観についていけなかった。リアリティが薄い。

  • 人物の暗号名称がいくつもあり、なかなか読みづらい。話は凝っているが少々強引なストーリーに釈然としないものがある。頭のいい人が書いたんだなと納得できる作品。

  • 徹底的に作られたこの世界に酔えるかどうかだと思います。かっこいいと感じるかわざとらしいと、感じるか。読み辛さはやはり有りだいぶ読了まで時間がかかりました。

  • 警察内外の諜報犯罪に男女の恋情が絡み、加えて登場人物の性格的な執着でコネてある、とでも言えばいいか。
    とにかく不必要に修辞が長く、読みづらいことこの上なし。いまどこでなんの話をしてるのか見えなくなるほど。
    無理。

  • 古野まほろの地方警察ミステリ。
    『身元不明』が一作目だとすれば、シリーズ二作目。
    倒叙っぽい構成であるが、誰が真のスパイか?という点が肝だと考えるとフーダニットが軸、といえるかもしれない。
    今回は、独自テイストは比較的控え目で、読み易くはあるが、その分ショッキングな印象は薄い。
    近作なら他に好きなシリーズがあるが、これも続きを期待したい。
    3

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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