交番連続放火事件とその犯人を中心に、警察内部の様々な事件が交錯していく。公安的な警備と刑事の反目に、「図書館」と呼ばれる秘密的な組織、そして左翼政党とそのスパイである警備の人間。それらを利用して上に昇ろうとするキャリア。そんな話が独特の符牒も加わり、二転三転し複雑に進んでいく。最初は読みづらいが、次第に話に引き込まれていく。
警察内部の隠語的な言い回しが鼻につくが、後で見てみれば著者は元警察庁のキャリア官僚であった。
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- 感想投稿日 : 2016年6月20日
- 読了日 : 2016年6月16日
- 本棚登録日 : 2015年11月26日
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