ビューティーキャンプ

著者 :
  • 幻冬舎
3.14
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  • (3)
本棚登録 : 499
感想 : 72
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028937

作品紹介・あらすじ

苛酷で熾烈。嫉妬に悶え、男に騙され、女に裏切られ。ここは、美を磨くだけじゃない、人生を変える場所よ。並河由希の転職先はミス・ユニバース日本事務局。ボスは、NYの本部から送り込まれたエルザ・コーエン。ブロンドに10センチヒール、愛車ジャガーで都内を飛び回り、美の伝道師としてメディアでひっぱりだこの美のカリスマだ。彼女の元に選りすぐりの美女12名が集結し、いよいよキャンプ開始。たった一人が選ばれるまで、運命の2週間。小説ミス・ユニバース。

感想・レビュー・書評

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  • 昔から、"中の上"の容姿の人が得をするんだろうなあと常々思っていた。

    綺麗にはなりたい、けど常に人から見られるほどにはなりたくない、の葛藤。
    人と違うことが美徳にならないことも多い日本で、世界一を目指す女性たち。

    普段は覗き見れない美女の内面を知ることができ、面白かったです!

    少し誇張表現も感じたため、この評価にしています。

  • ミスユニバースの日本代表選出のためビューティーキャンプで美に磨きをかける。美のカリスマエルザの無遠慮な忠告は信じられない成長を遂げさせる。彼女達の闘いも面白かったが、華やかな世界の中、ファイナリストとは全く違う異様なほど太った若いADのユリがエルザの手にかかるとどういう変貌を遂げるのか、知りたい。

  • わりとサラッと感。
    読んでるとドキュメントみたいな気持ちにもなってくるけど最後であーフィクションだった!って思える気持ちのいい進み方。
    今度からミスコンのドキュメントとか違った見方で見れるかも。
    でも最近はそういうテレビないよね。

  • ただ単に女達の(超ド級の美しい女達の)闘いを描いた小説だと思っていた、その通り。

    で、何にどう救われるのか、女性としてじゃあ、どうすればいいかなどあんまり得られなかった。
    ラストの締め方、首を傾げる。

    この著者さんのエッセイ、目にするといつも、お高いモノ美味しいモノセレブな方々とのお付き合いネタが多くて、人生それだけじゃないよと思っているけれど、ここまでくるとそれだけなのかとも思考を捻じ曲げようとされてるみたい。

    やっかみ、嫉妬なのかもね。

  • この人がなっちゃうのって感じでした。
    さくっと読めるのがいいところ。

  • ミスコンとか美女とかモデルとか、そういう類のものが好きなので読んでみました。2時間半くらいで一気に読了。
    いろんな美女が出てきて、もっと複雑にドロドロするかなと思ったけど意外とアッサリなスポ根系だったかな。

  • ミスユニバースの日本代表を決めるキャンプ生活。美しく賢くあるのには、尋常ではない努力があるということ。
    表面だけをみて天から授かったものだと捉えず、そこにはとても努力があるだとわかると、ミスユニバースに選ばれた人の見方が変わる作品です。
    リアルな感じ。林真理子の美を描く小説。

  • ミス・ユニバースに向けての過酷な修行と各候補の人柄や背景を織り混ぜた話。
    認めたくない部分だけど共感できる人間の心理。だんだんエリザの強気思考に洗脳されそうになる。最後のグランプリが選ばれるまでの流れがチープで雑だった気はするが、さらっと読めて楽しめた。

  • 超美人であることは、マイノリティでもあるということを読んでいて思った。
    確かに生きていくにはソコソコが一番有利かも。
    プロデューサーのエルザが何となく中島ハルコと似たキャラクターだったけど、一種の爽快さがある。
    日本女性のメンタルを外側から分析していてなるほどと思う。

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著者プロフィール

1954年山梨県生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍する。1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を刊行し、ベストセラーとなる。86年『最終便に間に合えば』『京都まで』で「直木賞」を受賞。95年『白蓮れんれん』で「柴田錬三郎賞」、98年『みんなの秘密』で「吉川英治文学賞」、13年『アスクレピオスの愛人』で「島清恋愛文学賞」を受賞する。18年『西郷どん!』がNHK大河ドラマ原作となり、同年「紫綬褒章」を受章する。その他著書に、『葡萄が目にしみる』『不機嫌な果実』『美女入門』『下流の宴』『野心のすすめ』『愉楽にて』『小説8050』『李王家の縁談』『奇跡』等がある。

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