- Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344031012
感想・レビュー・書評
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日本で宗教談義をするのはとても難しいです。
同じ宗教を信じていない限りは、何らかトラブルやバツの悪い想いをするに違いありません。昔から不用意に宗教の話をしない様に気を付けています。日本人の殆どの人はそうなのかなという気がします。
本書は両親が別々の宗教に乗り込んでしまい、身を裂かれる思いで日々を送る幼い兄妹の物語です。信頼の出来る友人には恵まれるも、実生活ではどうすることも出来ない小学生としての自分たち。悔しくて悲しい気持ちがとてもよく描かれていると思います。
懐かしい青春時代の映画やゲームが沢山出てきて、アラフィフにはうれしい。ぼくらの七日間戦争が重要な役目を果たします。嗚呼なつかしや。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
父親の事故を境に、それぞれ違う宗教にはまる両親。それに巻き込まれる小学生の征人。
読んでいてずっとしんどかった。ハッピーエンドを願いながら読みすすめた。 -
涙を溜めながら
大人たちの戦争や暴力に振り回される
無力な子どもたちのことを思い浮かべながら
仕事で出会ってきた子どもたちのことも思い浮かべながら
一気読みでした。
この世界が見事にクソッタレなのは
人間が自分以外の他者を認められないせいだ
本当は 自分の考えを 自分の正義を
自分の神様こそを
疑わなきゃいけなくて
他者の言葉にこそ
耳を貸さなければいけない
はっとする言葉でした。
出会えてよかったな。
ありがとうございます。
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主人公の征人たちの設定が小学生なのはさすがに無理があるが、宗教2世で悩んでいるお子さんは多いのかもしれないと思った。
征人には龍之介を始めとする味方がいてくれて、本当によかった。 -
何でここまで小学生が悩み苦しまなくちゃならないんだろう。
生まれた頃から両親が同じ宗教の信者だったら、当たり前に受け容れられるものなんだろうか。
他人に強要しない限りは、どんな考えを持っていようとも許容できるものなんだろうか。
色々と考えさせられた。 -
イノセントデイズ、八月の母に続いて、早見さんのミステリーはやはりいいです。話の展開の仕方、落とし所が好きだなぁ。
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この前読んだ「店長がバカすぎて」が面白かったので、同じ著者の本を借りて読んでみました。
作風は全く違いましたが、これはこれで面白かった。
夫婦で違う宗教を信仰する間で苦悩する子供たちの話。宗教問題が物語の大きな柱になるのですが、それよりも、今時の小学生ってこんなにませてるのか!?と驚きました。
恋愛、知識、思想・・・中高生並みではないかと思ったけど、小説だから? -
小学生か??
中学生じゃない??
イヤ、それだと逆襲に会うか
それにしても、なんというお話
龍君いて良かった!!