- 本 ・本 (196ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344036437
作品紹介・あらすじ
ベストセラー『美しいものを見に行くツアーひとり参加』の著者が綴る、
「食べて」「「歩いて」「考える」フィンランドひとり旅の記録。
温かいコーヒーとシナモンロールを頬張りながら、通りを歩く人々をぼんやりと眺める。
そして考える。時間とか、人生とか、自分について。
1章 フィンランドの空の下で考えたこと 2章 未来から今を懐かしむ 3章 自分の直感を当てにして生きる
イラストと写真満載の心が自由になる旅エッセイ。
感想・レビュー・書評
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初めての益田ミリさん。
「フィンランド」と「考えごと」のキーワードに惹かれて読み始めた。シベリウスの『フィンランディア』のような重さもなく、あっという間に読み終えた。
行きたくなった場所はミュールマキ教会
「扉を開けると、中は雪のように真っ白。吹き抜けの高い天井から、照明が星のようにつり下げられていた。」
静かで、心の中に音楽が響いているようだったという。想像しただけで、しみじみする。
もうひとつはエストニアのタリン。世界遺産にもなっている旧市街。クリスマスマーケットの話を読んだら行きたくなった。
一生のうち行けるところは限られている。
若い時に訪ねたヨーロッパの旅はやはり忘れられない。
オスロの港の見える丘で、ふきのとうの「五色のテープ」を口ずさんでいた自分を思い出した。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私は本を読む時、大抵2.3冊一緒に読むんですけど、みなさんはどうしているんですかね。
長編を読みながら、ジャンルの違う短編とかエッセイを読みながら、漫画も読んだりしています。
前に似たような内容のジャンルの本を同時に読んでたら、登場人物や背景がごっちゃになってわけわからなくなってしまい、結局なんだかよくわからなくなってしまったのでこういう分け方にしています。
益田ミリさんの本はいつもお風呂の中や、外出先で読むことが多いです。
疲れている時なんかには「わかるわかる」と、日常の口には出さないけど感じるちょっとした不安や違和感、小さい毒などを、可愛いキャラクターが私の代わりに言ってくれる。
そして、さぁ、おやつ食べて取り敢えず寝て、明日また考えようと緩くリセットさせてくれます。
今回はミリさんが一人でフィンランドに旅行した時のお話ですが、無理してキラキラさせないのがミリさんの旅本の好きな所です。行くところがミリさんの行きたいところだけ!という。食べたいものもあんまり無理しないで疲れたらデパートで惣菜買ったり。いつもカフェに行ってるし。どうしても旅行に行くと予定を詰め込みがちですが、せっかくの旅行だから、自分の好きなことだけしたらいいし、だからこその一人旅なんだなぁと。
コロナ禍で中々旅行に行けない今ですが、フィンランドに行った気持ちになりました。-
2022/12/19
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workmaさん
こんばんは。コメントありがとうございます♪
癒しと共感の益田ミリさん。是非読んでみてください〜!workmaさん
こんばんは。コメントありがとうございます♪
癒しと共感の益田ミリさん。是非読んでみてください〜!2022/12/19
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旅行エッセイ。フィンランド。
やたらと「シナモンロール」が食べたくなる本です笑
週末北欧部のチカさんも魅了したフィンランド。
人も優しく、安全で、ほっこりする旅ができる国みたいです。行ってみたいなぁ。
主に首都ヘルシンキが中心の旅行記。
本作で、ミリさんは3回フィンランドに行きます。1週間くらいの旅を3回。
2017.2018.2019。
回を重ねるごとに慣れていく様。感じることが変わる感じ。同じところも年齢、季節によって感じ方も当然変わる。その日その時…
旅に出るから考えるのか
考えごとをしたいから旅に出るのか
旅と人生は、比べられがち
遠くに行けば行くだけ、距離に比例して魂は解放されるとか…
遠くに行って、のんびり考える…
せっかくだからとバタバタ詰め込みがちな気がする自分の旅行…
そして、そうそう遠くへは、行けないので、
近場でも、脱日常の空間で、のんびりとコーヒーを読みながらの読書。
シナモンロールとコーヒー。
最強のコンボ
な気がする読書でした。
ゆっくりと考えごとをしたくなる本でした。
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3年続けてフィンランドに行き
フィンランドに少しづつ馴染み
小さな冒険を繰り返し
自分への自信を取り戻していく
大げさには書かれてないんですが
若いころとは違う
小さな幸せを楽しむ感じに
好感が持てました
しかし フィンランド
物価が高い
でも 食べ物の盛りが多いので
ほんまに シナモンロールと
カフェオレでおなか一杯になりそう -
益田ミリさん2017、2018、2019年
フィンランド一人旅。
カフェとか全然いってみたいと思わないけど
マリメッコ社員食堂のランチ
すごく食べたい!!
2019年の旅で「合わない人」について考えていたミリさん。
挨拶程度のときは感じがいいなと思っていたのに
長く話してみたら妙にモヤモヤする。
〈「モヤモヤ」から「苦手」に変わるのは早い。一瞬だ。
そこから「嫌い」に進まないようにするには
「かかわらない」しかないんだと思う。
人を嫌いになるのは疲れる。
なるべく嫌いになりたくない。
できれば「苦手」で食い止めておきたい。
かかわらないと決めるために
一度はかかわらねばならなかった人なのだな。
そう思うとある程度の出来事は受け入れられるのかもしれない〉
考え込んでしまいました。 -
益田ミリさんのフィンランド紀行。
そしてその旅のなかで、タイトルどおり、いろんなことを考えている。
ミリさんとは考え方がわりと合う、と勝手に思っている。自分ないところをみつけて、あぁこういう考え方好きだなと思う。
私のかってな想像だけど、本に書いてある通りの人じゃない。やっぱり人間だから少しは"良く"書いてある部分もあるのだと思う。気を張らずに書いてある部分、ちょっとだけきっと色を付けて書いたであろう部分、そういうのを全部引っくるめて"共感"できるのだ。
この旅のなかで彼女はしばしば"生と死"について思いを馳せる。
私もそういうことを考えることが多くなってきて、同じように思っている人がいることに安心する。
遠い昔、一度だけ行った北欧は、良い印象しかなくて、年月を重ね、どんどん思い出が美化されている。
ミリさんの本の中のフィンランドは私のそういう思い出を裏切らない。
私もフィンランドのカフェで、シナモンロールとコーヒーで物思いに耽りたい。
そう思う本だった。 -
益田ミリさんのエッセイは、なんというか「余白」があるなぁと思う。
淡々と書いているなかに、時間や空間を飛び越えて行ったり来たりするような余白。
本書はフィンランドひとり旅のエッセイなのだが、ミリさんの日常の生活もほんのり感じられる。
ちょっと必要にせまられてフィンランドに関する知識を入れなきゃいけないので、とりあえずの取っかかりに読んだ一冊。
とにかく、シナモンロールが美味しい国だというのはよーくわかった(笑)。
巻末に載ってる英会話の例文が、すべてシナモンロールに関するものなのも、くすっと笑えて良い。 -
美味しそうなスープとシナモンロールの写真を見たら、本当にフィンランドに行きたくなってきた。
大好きな場所には、何回も行ってしまうのよね。
そうなると、ひとり旅になる。
日常とは違う毎日、ふといろんなことを考えてみたり、あてもなくブラブラしたり、ひとり旅もいいね。
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今一番行きたい国、フィンランド。気持ちだけ現地に飛ばしてもらえた。
あー、ヘルシンキのカフェでシナモンロール食べ歩きたい!アラビアやイッタラのデザインセンターに行きたい!マリメッコの社員食堂行きたい!
旅の間に考えたことも合間に少し混ざっていて人間味があり、ゆるっと心を解き放してくれる一冊。
著者プロフィール
益田ミリの作品





