- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344036901
感想・レビュー・書評
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話手が変わることで、いろんな視点で読み進められ、重すぎず、でも何か琴線に触れるものもあり、ちょうどよかった。
ちょっと美談かなぁ、とも思ったけど。
2021.3.29
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Twitter、Facebook、Instagram、LINE。便利だけれど、情報の存在を大きく変えたものたち。
一つの情報が、触れた一人一人に影響していく。それはきっと過去もそうだったけれど、スピードも大きさもきっと変わっている。
あまり読むことのないテーマだったけど、もし自分がそれぞれの立場だったら、考えて考えてなんとか生きていくんだろう。でもそれはきっと特別なことじゃない。 -
バスケ部エースで人気者の塚森裕太が、カミングアウトをしたのをきっかけにそれに影響された4人と本人が、どう向き合っていくのか、赤裸々に丁寧に描かれています。
物語の構成としては、カミングアウト直前の場面から決勝リーグの試合の模様までの期間を5人の視点で描かれています。一人が終わったら、時間を巻き戻してまた最初の場面へ。終わったらまた、時間を巻き戻すという形式になっています。なので、世界観が立体的に映り、内容に深みが増しました。
同じゲイとして、大人として、女として、後輩の男として、本人としてなど様々な立場から、どう思っているのか、心理描写を中心に苦味がありながらも胸を打つものがありました。特に同性愛者の視点は、他の人のパートと比べると、より詳細に心理描写が描かれているので、リアルさが、より増していました。
塚森裕太のパートでは、塚森裕太役の「僕」のような感じで、一人の人間だけれども2人の存在かのように己を戦っています。
普通の生活に少しでも違和感が入ると、心が揺れ動く。今回はカミングアウトですが、昔よりは多くの人に理解が知れ渡っていると思います。分かっているけど、実際目の前にいたら?果たして、自分は今までと見る目が同じになれるのか?
なかなか、すぐに解決できる問題ではありませんが、こういった作品に触れる事で、前準備として衝撃度は緩和されるかもしれません。
「自分」を再確認できる良いきっかけになるのではと思いました。 -
スラスラ読めました!
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高3の男子バスケ部エースが、同性愛者であることをSNSでカミングアウト。その出来事が広げた波紋を、同じ学校の生徒や教師、そして本人の視点から描く。反発、応援、困惑、拒絶…さまざまな思いに揺れ動く彼ら彼女らを瑞々しくもリアルに描く青春小説。
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「男だけど、男しか愛せない」
バスケ部エースがカミングアウトした。周りの人達はどう感じ、どう動く?
みんなが好きなのは「塚森裕太」。俺じゃない。 -
2021/06/29 読了。
図書館から。
著者作初。 -
913-A
閲覧 -
最後の、塚森裕太がログアウトした章にぐいぐい引っ張られた。
良い終わり方だった。
作者の方、ゲイの方なのですね。