ヘイケイ日記 女たちのカウントダウン

著者 :
  • 幻冬舎
3.31
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本棚登録 : 156
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344038646

作品紹介・あらすじ

いつの時代も女の人生、いとめんどくさ。
諸行無常の更年期。花房観音、盛者必衰の理を知る。
とはいえ花の命はしぶといもので生理が終われど女が終わるわけじゃなし。
五十路直前、滅びるか滅びないかは己次第。

綺麗な50代をなぜ目指さないといけないのか?
子宮はパワースポットじゃありません、ただの臓器です。
下半身とは死ぬまでお付き合い。
子供子供言うな。ワシがいらんゆーたらいらんのじゃ!
下のグレイヘア問題。
男の自慢話をいつまで聞いてあげるべきか。
笑われる女にはもう笑えない。
死ぬまでにあと何回「する」のか。
私が巨大なおっぱいを好きになれた日。
母性って誰か見たことあんのか。 ------------ほか
いくつになろうが女たるもの、問題色々、煩悩色々。

感想・レビュー・書評

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  • 著者は私と同学年。
    性に関する色々考えさせられたな。性に関して積極的な女性がいることは当然だしそれが否定されたり貶められるようなことではない。けど、はしたないとか高年になればいい歳してと笑われたり。性を「楽しむ」と考えたことなかった。もっと楽しんでいいんだよね。
    性を楽しむのは男性で、女性は楽しませる側、ってなんとなく思ってたんだろうなぁと思う。

  • 4.0 面白かった。ルッキズムが女性の人生においての影響を切実な言葉で伝えている。男性として自分の人生を振り返ってしまう内容。女性蔑視をしない人生を選びたい。

  • 好きなラジオ番組にゲストとして時々登場される花房さん。
    いつもお話が面白いなーと思っていたものの、普段、小説はあまり読まないので、初めて読んだ作品がこのエッセイ集でした。

    閉経そのものというよりも”中年女性の性”について序盤からかなりあけすけに語られていて、思わずギョッとしました。
    ただ、ラジオでの話しぶりを知っているからか、すぐにあの口調と声で文章が脳内再生されて、中年おばさんのゆるーい深夜ラジオを聴いているような感覚で読めました。

    己の目や気持ちを背けようとしつつも、どこかで気になっている更年期世代の性にまつわるあれこれを的確に描写している様は痛快でもあり(身内がこのレビューを読んでいる可能性があるので敢えて詳細は書かないでおきます…)、レズ風俗や最近のストリップなど知らない世界もちょろっと覗かせてもらえてビックリするくらい読みごたえがありました。
    内容のカオスさや内面の吐露のドロっと具合を、花房さんの筆致で下品にならずにまとめ上げているのがすごいと感じました。

    繰り返しでてくる「借金を背負わされた初めての男」の話は食傷気味になるけれど、元が雑誌連載だからこれは仕方ないのかな。
    他の方の感想にあったように一気に読もうとするとハイカロリー感が否めないので少しずつ読むのがおすすめです。

    …パンツを奉納(?)する和歌山の淡嶋神社、気になる。

  • 合わなかった

  • うわ、私みたいだ、私のこと書いてる?と思うぐらい。私も容姿に自信がなく捻じ曲がった若い時代を送ってきたからなんかもう分かる!の連続。性に、老いることに、男に、女にとあけすけに語るこのエッセイ、なかなか読み応えがあってとても良かったです。

  • R5/6/24

  • 新聞で紹介されていて気になったので読んでみた。
    閉経についての話かと思っていたらいろいろオープンに書かれていて驚いた。おもしろかった。

  • この本は、幻冬社plusにて連載されていたものを再編集されたもの。連載時に面白く時々読んでいたけど、一気に読むと、結構過去の自分を卑下するような文章が多く、ちょっとしんどかったなぁ。でも、内容は花房作品同様に、「そうそう!」「めっちゃわかる〜」と思うことが多々あり、自分だけじゃないんだと勇気をもらったり、共感できることが嬉しかったりした。

  • 女同士でもなかなか話を避けている恋愛の失敗や更年期、体の変化について筆者の実体験を基に書いてあり興味深い。

  • 山村美紗についての本が面白かったので手に取る。
    フェミまででもなく共感できる部分もあり、面白かった。
    のだが、連載で読めば良かったのかもしれないけれど、単行本にまとまるとキツイエピソードが何度も繰り返されて、ちょっと辛かった。
    ご自身はもうネタとして昇華されているのだろうか。
    更年期やヘイケイはいつか来るものなので、興味深い。
    しかし、昭和なセクハラとか価値観の押し付けとか…若い時は分からなかったけれど、今思うとなかなかだなと思う。

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著者プロフィール

兵庫県豊岡市生まれ。
京都女子大学文学部中退後、映画会社や旅行会社などの勤務を経て、2010年に『花祀り』で団鬼六賞を受賞しデビュー。男女のありようを描く筆力の高さには女性ファンも多い。
著書に『寂花の雫』『花祀り』『萌えいづる』『女坂』『楽園』『好色入道』『偽りの森』『花びらめぐり』『うかれ女島』『どうしてあんな女に私が』『紫の女』など多数。
現在も京都でバスガイドを務める。

「2020年 『京都に女王と呼ばれた作家がいた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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