- Amazon.co.jp ・本 (297ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344405455
感想・レビュー・書評
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短編集。『書く機械(ライティング・マシン』と『書かないでくれます?』が好き。
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短編集、阿刀田さんのみたいに奇妙な味がする。どれもおもしろい、特にすきなのは最初の話と、蚊の話
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主人公が全て「作家」な短編集。色んな方向に有栖川ワールド全開。
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ミステリ色薄いので其他に入れておきますね。
個人的には「殺しにくるもの」が激ツボ。ラスト凄すぎ。 -
<div class="booklog-all" style="margin-bottom:10px;"><div class="booklog-img" style="float:left; margin-right:15px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344405455/mainichikatsu-22" target="_blank"><img src="http://images.amazon.com/images/P/4344405455.09._SCMZZZZZZZ_.jpg" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a><br></div><div class="booklog-data" style="float:left; width:300px;"><div class="booklog-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344405455/mainichikatsu-22" target="_blank">作家小説</a></div><div class="booklog-pub">有栖川 有栖 / 幻冬舎(2004/08)</div><div class="booklog-info" style="margin-top:10px;">Amazonランキング:113,478位<br>Amazonおすすめ度:<img src="http://booklog.jp/img/4.gif"><br><div class="booklog-review" style="margin-top:6px; padding-left:3px;"><img src="http://booklog.jp/img/4.gif" align="absmiddle">ホラーのテイストを利かせた「奇妙な味」の作品集。殊に、掉尾を飾る短篇に惹かれました。<br><img src="http://booklog.jp/img/4.gif" align="absmiddle">作家の見方がかわるかな??<br></div></div><div class="booklog-link" style="margin-top:10px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344405455/mainichikatsu-22" target="_blank">Amazonで詳細を見る</a><br><a href="http://booklog.jp/calcio13/asin/4344405455" target="_blank">Booklogでレビューを見る</a> by <a href="http://booklog.jp" target="_blank">Booklog</a><br></div></div><br style="clear:left"></div>
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有栖川氏の作品は、短編より長編が面白い、と思い込んでいたので、なんとなく避け続けてきたノンシリーズもの短編集。
読んでみたらかなり面白い。全体的にブラックユーモアテイストだけれど。<br>有栖川さんは、英生さんシリーズの短編も面白いと思うけど、短編ならノンシリーズの方が好きかもしれません。<br>でも、短編てそういうものかもしれない、シリーズのようにキャラクターに囚われない分、必要な要素を凝縮できるから、シリーズとまた違った意味での面白さがでるものなのかも知れない。<br>まぁまた思い込みになると面白い作品を見逃すことになるかもしれないから、出来るだけ固定観念は持たずに置いたほうがいいのだろうけど。<br>さて軌道を『作家小説』に戻して。作家を扱った短編が8編収められた短編集でした。<br>『書く機械』<br>
才能はあるけど遅筆な駆け出し作家を、編集者が大物作家に育て上げようと『書く機械』の部屋へと連れて行く。拷問のような10日間を経て作家が得たものは・・・。<br>◆普通なら良さげなステップアップな話なのですがあの機械が曲者です。あの出版社は危険思想すぎる。読者にとってはアンハッピーエンドだけど、作中の作家にとってはあれはハッピーエンド・・・なんだろう。でもきっとそのうち自分の空けた穴に落ちるんじゃないかと思うとちょっと・・・。<br>
『殺しにくるもの』<br>
作家に書くファンレター・日記と平行に進む連続殺人。場所もばらばら、被害者の共通点も見つからない。二つのストーリーが交錯する瞬間は?<br>
◆短いけど怖い。いつか来ることが分かっているけど、でもその瞬間が怖い。うっかり寝る前に読んじゃったから怖い怖い。最後のあのマーク、下のほうが何か不思議な形だったけれど、何か置いてあったのだろうか?何だろう?それにしても、最後のファンレターはあんまりな内容だと思う(苦笑)<br>
『締め切り二日前』<br>
締め切り直前なのに全くトリックが浮かばない・・・どうする!<br>
◆これほぼ実話なんじゃないかと思えます。出てくるネタ、結構本気で考えてたんじゃないかと思うものがありました。ブラックですが面白い。
<br>『奇骨先生』<br>
気難しいと噂の地元作家にインタヴューすることになった文芸部員二人。‘僕‘にだけ冷たくあたる理由は?<br>
◆この本の中では異質な感じが。<br>
『サイン会の憂鬱』<br>
地元でのサイン会が催される。しかし来る人来る人おかしな人ばかり・・・。<br>
◆漢字間違いの女性辺りからおかしいなとは思いました。成る程、です。それにしても最後の一文がなんとも・・・それまで抱いていた作家像が一瞬で覆りました。なんということだ。何度読んでも最後の一文が巧い。
<br>『作家漫才』<br>
◆漫才でした(笑)<br>
『書かないでくれます?』<br>
「書かないでくれます?」といわれた話を間接的に書いて大ヒットした作家の物語。<br>
◆雪女の話がとても効果的で成る程と思いました。ボウフラのエピソードから最後にかけて、かなりの勢いでぞっときました。<br>
『夢物語』<br>
機械のミスで夢の中から帰れなくなってしまった作家。夢の中を旅して辿りついた場所はは、‘物語‘という概念がない街で。<br>
◆冒頭部を読んでいなければファンタジックで素敵なロマンスだと思います。しかしやはり現実世界が気になります。 -
有栖川氏いわく『ミステリでもホラーでも冒険小説でもなく、SFでもファンタジーでも漫才でもない』"物書き"がモチーフになった短編集。作品ごとに趣向が違うのでだれることなくサクサク読めます。星新一氏のようなブラックユーモア的な作品を書かれているのが意外でした。
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作家が出てくる短編集。全体的にホラーテイスト。ボウフラの話が怖い。地元図書館(03/09/17)
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かなりの頻度で作中に作家が登場している有栖川先生ならではの作品<BR>
「作家小説」という題名の通り作家だらけの連作小説集<BR>
火村シリーズの方が馴染み深い人が多いと思うが、ブラックユーモア溢れる本書のような作品もまた別の角度から作家を書いていて面白いと思う -
「作家」をテーマにした連作短篇集。<BR>
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切れ味するどいものもあれば、それほどでもないものもある。<BR>
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つくづく星新一は偉大だつたと思ふ。<BR>
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2004年9月4日讀了