ホームタウン (幻冬舎文庫 し 27-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344412088

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  • 過酷な運命を背負った兄妹。
    結婚を間近に控えて姿を消した妹とその婚約者。
    兄はその真相を探して…
    小路幸也さんとの出会いは「東京バンドワゴンシリーズ」。
    やっぱり小路さんの本とは相性が良いようです。

  • なんと人騒がせなっ![more]
    凄惨な過去という設定ほど重たくもないのは、こころの澱を吐き出させてくれるおばあちゃんの存在のおかげか。最後は綺麗にまとまってて、血の繋がりだけではない温かさが残る。

  • なんかわからないけど、ハマらなかった。
    設定的に私にはピンとこなかったのかもしれない。
    札幌アンダーソングを先に読んでしまっていたから
    なのかもしれないけど。
    もう少しミステリーめいてる方が好きだけど、
    ちょっとありえない世界観が小路さんらしかった。

  • 登場人物たちがあたたかくやさしい。

    最後の、大きな家族が素敵。いいな、すきだな。

  • 想像してたよりかなり壮大な話でびっくり。
    もうちょっとソフトな話が気分だった…

    でも、カクさんがとてもいい。

  • 両親が互いに殺しあう凄惨な場から妹を連れて逃げ出した征人。
    でも、どんなに逃げても「人殺しの血」からは逃げられない。
    連絡がつかなくなった妹を捜して、征人は妹の足跡を辿り始める。
    結婚を控えていた妹。連絡が取れなくなった婚約者。二人にいったい何が起きたのか?
    子どもの頃の言いようもない喪失感が、大切な人がある日突然消えてしまうかもしれない・・・という恐怖を植えつける。
    取り残されてしまう恐怖から逃げるほうが、ずっと楽だから。自分が消えたほうがずっと楽だから。
    「人殺しの血」から逃れるために、別人になりたかった女。
    愛する人の死を認めたくないから、穏やかな日々を守ろうとした女。
    哀しくて切ない。
    下宿先のおばあちゃんの優しさが胸に染みた。

  • 百貨店の特別室で働く主人公。彼は幼い頃に両親が殺しあったことで、心に暗いものを持つ。ある日、ずっと連絡を取っていなかった妹から、結婚の知らせが届くところから物語は始まる。
    主人公、良く働くなぁ。あんな責任の重い仕事、私には到底無理だ。ターゲットの会社に潜入捜査?にも入るみたいだし、根性がいる。
    妹が行方不明になったのは、婚約者の事件とは全く無関係の理由だったけど、それがいまいち納得いかない。なんであのタイミング?
    最後はみんな過去と決別して、前に進めそうで良かった。

  • 青山くんの巻き込まれた事件が好きじゃない。他はまぁこういう筋立てでもいいけど。
    文章が「・・・・って言ってた」風なので、悲しい結末ではなく、それこそ「東京バンドワゴン」的なんだろうな、というのを感じさせた。

  • 楽しめた。普通?

  • 自分に流れる血。いや、血筋。果てはDNAと。
    両親が殺し合う現場に出くわす。
    その殺人者の血が自らにも流れる。
    葛藤と苦悩を持ちながら生きる主人公。
    百貨店の中の特別部署、内部密偵みたいなところに勤める。

    物語の始まりは、サスペンス色が強い。

    しかしながら、やはり小路幸也氏と言うべきか。
    家族愛を描く名手。
    東京バンドワゴンのはしり。
    家族を失った者が家族を得るその紡ぎ。

    重いテーマでありながら、その結末は実に温かい。

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著者プロフィール

1961年、北海道生まれ。広告制作会社勤務などを経て、2002年に『空を見上げる古い歌を口ずさむ pulp-town fiction』で、第29回メフィスト賞を受賞して翌年デビュー。温かい筆致と優しい目線で描かれた作品は、ミステリから青春小説、家族小説など多岐にわたる。2013年、代表作である「東京バンドワゴン」シリーズがテレビドラマ化される。おもな著書に、「マイ・ディア・ポリスマン」「花咲小路」「駐在日記」「御挨拶」「国道食堂」「蘆野原偲郷」「すべての神様の十月」シリーズ、『明日は結婚式』(祥伝社)、『素晴らしき国 Great Place』(角川春樹事務所)、『東京カウガール』『ロング・ロング・ホリディ』(以上、PHP文芸文庫)などがある。

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