欲望解剖 (幻冬舎文庫 も 11-1)

制作 : 電通ニューロマーケティング研究会 
  • 幻冬舎
3.08
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344413504

感想・レビュー・書評

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  • 先日行ったデザインの解剖展?で購入。
    脳科学とマーケティングが協力関係になると、私たちはますます購買意欲をかられてしまうんだろうな…笑、と思いました。広告関係の方や商品開発の方、実際の仕事におとしこむまでは進んではいないものの、とても可能性を秘めたあたりだと思うのでぜひ。とおすすめしておきます。

  • 欲望の本質を理解するには、「人生どうなるかわからない」という不確実性に正面から向き合う必要がある。なぜ人は嫉妬するのか。
    なぜ女性は勝負服にこだわるのか。なぜ宝くじを買ってしまうのか。なぜ退屈するのか。
    「不確実性」をキーワードに気鋭の脳科学者が、「デマンド=需要」をキーワードに新進のマーケターが、人間の根源に迫る画期的試み。

    人が何かを欲するっていうのは、どんな時代にもあるわけで、
    それを刺激するまでしか外側からは出来ない。
    しかし頭の中の作りは面白い。

    欲するのが先か欠乏するのが先か。
    今の物に溢れ恵まれた時代、何でどうありたいかを表現して刺激していく事がこれから先のマーケティングの在り方なのかもしれない。
    もう少し深く書かれていたら良かった。
    もっと詳しく読んでみたい。

  • 教675 モ

  • ウェブ2.0に習っての「マスマーケティング2.0」が印象的だった。従来のマスマーケティングがブロードキャスト・システムによって人と欲しいものをなんとか結びつけてきたが、今後はネットワークによって結びつけていけるようになる。そして、そこに必要なのは「文脈つげされた偶然の発見」つまりニーズに応えるだけでなく、潜在的なニーズに応えるサービスとそれを提供する戦略的な手法が必要になるということ。
    また欲求を分けるなら、ニーズ・ウォンツ・デマンドの3つ。今の仕事におけるならいかに旅行というものをウォンツにするか、そして旅行をウォンツとして感じてくれた人に、旅行商品をデマンドとして提供していくかになる。

  • 偶有性が脳を喜ばす。
    マーケティング2・0の受け取る側は欲しいものを求めながらも偶然発見したものに喜びを感じる。発信側は意図的に仕掛けている。世の中そのようになっていると考えると面白い‼

  • コカコーラにしてもマックにしても最初は決してブランドとして成立していたものとはいえなかった。それがだんだんと脳の中で整理され、マックならマックにコーラならコーラというある非常にはっきりした姿をとり始めたときに、その部ランディングは成功したとみなされる。
    新しい商品を考え出さないといけないときにゼロから何かを思いつくということはありません。ベースには必ず体験が存在していなければならないからです。

  • 人間の欲望を脳科学とマーケティングの視点から考える本。売れる商品の生み出し方など興味深いです。

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著者プロフィール

脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別招聘教授。「クオリア」をキーワードに、脳と心の関係を探究しつづけている。1962年、東京生まれ。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。理学博士。
著書『脳と仮想』(新潮社、第4回小林秀雄賞受賞)『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房、第12回桑原武夫学芸賞受賞)『脳とクオリア』(日経サイエンス社)『脳内現象』(NHK出版)『感動する脳』(PHP研究所)『ひらめき脳』(新潮社)ほか多数。

「2013年 『おぎ・もぎ対談 「個」育て論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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