- Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344415263
作品紹介・あらすじ
「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。
感想・レビュー・書評
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家族愛溢れる毛玉たちの物語。
旅行中のお供として本書を読み、途中泊まった京都で、朱硝子のモデルとなったバーに行けたのは良き思い出となりました。 -
ホッコリとはするのだけど、個人的な好みとしては、もうちょっとカタルシスとかそういうのを求めていた気がする。それならこの本を読まない方が、と言われそうだけど。
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アニメを深掘りする感覚でじっくり読んだ原作。独特な文体で世界にどっぷり浸からせてくれる。アニメで印象深かった弁天。気紛れで高飛車で脅威の存在なのだけどどこか寂しげなのは狸、天狗、人間そのどれにも属さない立ち位置であるが故?にしてもやっぱり「私はただの鈴木聡美です」はパワーワード!!
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何となく敷居が高い京都の街と、タヌキ達が何だか身近に感じられる。
ふふっと笑える素敵な小説でした。 -
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オーディブルで視聴。独特の文体がやはり自分好み。ファンタジー小説の世界観があまり好きではないので敬遠していたのだが、食わず嫌いせずに読んでみるべきだなと思った。「夜は短し歩けよ乙女」と登場人物が少し被っていたのが、森見登美彦作品を愛読している人にとっては嬉しい点だと思う。
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「面白きことは、良きことなり」
狸が主人公のお話だから?命の危機が訪れても、どこか、のほほんとしていて、脱力して読めた。アニメも見たくなった。 -
愛すべき毛玉たちの話。
お母さんがとても素敵な人。世の中がこんなお母さんで溢れていたら世界はもっと幸せだね。
父と淀川さんの話、父と赤玉先生の最期の会話に感涙。
早雲は本当に母の事が好きだったんだなぁ…
矢一郎と矢二郎、金閣銀閣が大好き!
これも阿呆の血のしからしむるところだ!! -
「面白きことは良きことなり!」
どんなに嫌な奴がいても、ぞっとするほど嫌なことがあっても、それに立ち向かいながら、心のどこかで楽しむことを忘れない。素敵な家族だなと思った。