有頂天家族 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.14
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本棚登録 : 14093
感想 : 1220
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  • Amazon.co.jp ・本 (423ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415263

作品紹介・あらすじ

「面白きことは良きことなり!」が口癖の矢三郎は、狸の名門・下鴨家の三男。宿敵・夷川家が幅を利かせる京都の街を、一族の誇りをかけて、兄弟たちと駆け廻る。が、家族はみんなへなちょこで、ライバル狸は底意地悪く、矢三郎が慕う天狗は落ちぶれて人間の美女にうつつをぬかす。世紀の大騒動を、ふわふわの愛で包む、傑作・毛玉ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • どっしりした本が終わったので、なーんも考えず聴けるものを探したのです。
    これは、関西圏にお住まい、特に京都をよく知る方々に非常に楽しい、たぬきと天狗と人間のドタバタ合戦絵巻です。かわゆいし楽しいのですが、私の苦手な文体でした。

  • 家族愛溢れる毛玉たちの物語。
    旅行中のお供として本書を読み、途中泊まった京都で、朱硝子のモデルとなったバーに行けたのは良き思い出となりました。

  • ホッコリとはするのだけど、個人的な好みとしては、もうちょっとカタルシスとかそういうのを求めていた気がする。それならこの本を読まない方が、と言われそうだけど。

  • アニメを深掘りする感覚でじっくり読んだ原作。独特な文体で世界にどっぷり浸からせてくれる。アニメで印象深かった弁天。気紛れで高飛車で脅威の存在なのだけどどこか寂しげなのは狸、天狗、人間そのどれにも属さない立ち位置であるが故?にしてもやっぱり「私はただの鈴木聡美です」はパワーワード!!

  • 何となく敷居が高い京都の街と、タヌキ達が何だか身近に感じられる。
    ふふっと笑える素敵な小説でした。

  • オーディブルで視聴。独特の文体がやはり自分好み。ファンタジー小説の世界観があまり好きではないので敬遠していたのだが、食わず嫌いせずに読んでみるべきだなと思った。「夜は短し歩けよ乙女」と登場人物が少し被っていたのが、森見登美彦作品を愛読している人にとっては嬉しい点だと思う。

  • 「面白きことは、良きことなり」
    狸が主人公のお話だから?命の危機が訪れても、どこか、のほほんとしていて、脱力して読めた。アニメも見たくなった。

  • 愛すべき毛玉たちの話。
    お母さんがとても素敵な人。世の中がこんなお母さんで溢れていたら世界はもっと幸せだね。
    父と淀川さんの話、父と赤玉先生の最期の会話に感涙。
    早雲は本当に母の事が好きだったんだなぁ…
    矢一郎と矢二郎、金閣銀閣が大好き!
    これも阿呆の血のしからしむるところだ!!

  • 「面白きことは良きことなり!」
    どんなに嫌な奴がいても、ぞっとするほど嫌なことがあっても、それに立ち向かいながら、心のどこかで楽しむことを忘れない。素敵な家族だなと思った。

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著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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