品川の騒ぎ (幻冬舎時代小説文庫 さ 11-15 酔いどれ小籐次留書 青雲篇)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415317

感想・レビュー・書評

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  • 小藤次18歳のころの物語。
    それに咥えて酔いどれシリーズの読本がついてます。

    このシリーズまだまだ先は流そうです。

  • <酔いどれ小籐次留書>青雲篇

    小籐次若かりし頃の話。

    保雅との関わりが、この物語ではっきりした。
    ますます保雅の好感度が下がったな(笑)
    若い頃は誰しも未熟で~とかあるけど、この当時の19、20はこんなことしてたらかなりダメじゃなかろうか。
    悪ぶるのは15~16じゃないかな。
    まぁ、そうなると用心棒的な仕事を頼むのはますますおかしい事になるから仕方ないのか。

    保雅は参造を腹心としてるけど、あれを腹心としてるあたりでもう疑うわ。
    小籐次も、新八に蔵で見聞きしたこと、殺しのことを絶対に誰にも言うなって言っておいて、自分で保雅にすぐバラしてのにはびっくりした。
    舌の根も乾かぬうちにかよ!
    これ、ちょいちょいあってそのたびに気になってた。
    結構シリーズの中で「安心してくだされ。ここだけの話にしますでな」みたいな事いうけど、ペロっと人に話しちゃう小籐次。
    まぁ、相手が久慈屋の人とか秀次親分なんだけど、それでも言った側から人に喋っちゃうのかーと引いてしまう。

    保雅に「誰か信頼できる人は?」と小籐次が聞く場面で、『え、参造を腹心にしてたヤツに、人を見る目があると思うの?』と突っ込んだけどね。
    保雅は思ったよりもお殿様気質だったなぁ。
    鷹揚で人を信じやすいし、基本素直だし。
    こういう人に「冷や飯食いの三男坊の辛さ」を言われても、ピンとこないな。
    最後の方は、何かあるとスグに小籐次の顔を見て小籐次におまかせ、丸投げ。
    大きくなっても(藩の問題、倅の拉致)問題は小籐次におまかせ(笑)
    悪い人じゃないだけに、別の嫌な感じがあるな。

    小籐次のお父さんの折檻がヤヴァかったな。
    読んでて辛い。

  • 青雲篇とは、なかなかいいねえ。
    しかも小籐次の時代のガイド付き。

  • 若いんだけど、私の頭の中には竹中さんしか浮かんでこない。確かに、シリーズの小藤次とは違う若さ故の未熟とか欲しかったかなあ・・・

    あと、最後の作者へのインタビューは面白かった。

  • 18歳の頃の小籐次の話+ガイドブック。
    保雅様は結局どんなとこへ婿入りしたんだろうか。気になる。

  • 酔いどれ小籐次留書青雲篇~豊後森藩の下屋敷で竹籠作りに励む18歳の小籐次を迎えによこしたのは松野藩の妾腹三男の若様だ。一晩で一分の商家・津乃國屋の蔵の見張りを頼まれたのだが,どう考えても胡散臭い。案の定,最初の晩には商家の用心棒が絡んできて小籐次は生まれて初めての真剣勝負で相手を斬り殺す羽目になった。蔵に忍び込んでみると,若い女が幾人も連れ込まれ出て来ず,連れ込んだ三人組の一人と鉢合わせをしてヤクザ者も切り倒してしまった。古井戸に遺体を投げ込んで惚けては見たものの,何かと小籐次を目の敵にする仲間の三蔵は怪しい素振りを示している。三蔵が腹を立てて駈け去った後,土間を荒らしてあばら屋の二階に隠れていると,津乃國屋は阿片を仕入れる代金を拐かした娘で支払っているようなのだ。いくら逃げても追われて殺されると考えが至った七人の仲間は津乃國屋の企みを挫く闘いを開始する~青雲編,なかなか面白い。爺侍だって若い頃があって,初めて人を殺して気分が良いわけがなかった

  • 主人公の若い頃を描いた番外編。
    後半にガイドブックが付いていますが、そっちは今ひとつの内容でしたね。(^^;
    どうも、この作者のガイドブックって作りすぎのような気が。(^^;

    若い頃の話については、主人公の若さっぷりがもう少し出ていれば良かったんだけれど、既に老成されている感じでして。(^^;
    まぁ、本編には無い集団戦の要素があるところが特徴でしょうかね。
    もうちょっと長い話にしても良かったかとも思いますが。

  • 終盤、それまで頼りなかった若様が凛とした態度を見せる場面に感動。こういう書き方はさすがうまい。

    ちなみに、この短編以外はあまり読むところは無かった。

  • 短編のためだけに購入したといえる一冊。
    短編以外は…と思ったのは私だけ?
    その短編もね、ちょっと…。
    (内容よりも枚数に対してだな、主に)
    坂崎さんの方の短編は面白かったので、こっちに対しても結構期待して買ったんだけどな…。
    この先の展開に対する伏線?


    こっから下は個人的意見。主にマイナス方向なのでそういうのを不快に感じられる方は飛ばしてください。



    読本に短編つけてっていう形は、短編えさに売り上げ伸ばしてるようなもんだよね。
    もうけ根性みえみえっつーか。
    (それをいったら坂崎さんの方も読者の声とかいらねーとか思ったけど)
    少なくとも、私はこの先読本は買いたくないと思った。
    まぁ、短編が入ってたらかっちゃうんだろうけど。
    出版社は内容に対してもっと工夫すべきだと思う。
    内容がどこの出版社でもワンパターン過ぎる。

  • 番外編
    若き頃の話、この作者によくあるシリーズ物のパターンであるが、今後が予想される内容であり、面白い

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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