- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344418240
感想・レビュー・書評
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中高年。人生の諦観を覚えつつ日々を生きる登場人物達。毎日の生活に流されているそれぞれが、ある男性の妻の死によって変わっていく。「生きることは時間」「変えられるのは自分と未来だけ」。自分という人間をわかったつもりでいる人でも新たな発見をし生き方を変えることもある。こうなった自分を作った親を責めるでもなく、でもそれによって作られた自分を変えようともせず生きてきた主人公。妻の残してくれた遺言による旅で自らの新しい一面を発見していく。日本の美しい風景と切なさが人生を彩りになって描かれており、再びそこでの生活を体験したくなった。
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じわじわと来る良い話です。
じーんとしました。 -
妻に先立たれた還暦過ぎの夫が、長崎の漁村の郵便局に局留めで送られた妻の遺書を受け取りに富山からキャンピングカーで向かい、もう一つの遺言である長崎の海に妻の骨を散骨をしに行くといった趣向。 最初は主要人物の三人称で描かれるが、それが終わるとほぼ主人公である夫の一人称で物語は進む。 様々な出会いの中で妻に先立たれた夫としての生きる理由を見つける。 後半はかなり泣かされてしまった。 良い話でした。 映画も観てみたい。
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素敵な奥様。
著者は海と風と空と釣りと食堂が好きなんだなぁということがわかる -
映像でも見てみたい。
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原作を読んだ後に、高倉健主演映画を観て、更に長崎県のロケ地を訪ねた。
写真館はそのまま残っており、原作の風景に浸ることができた。 -
映画を観てみたい!
健さんを観たい!
富山と門司と長崎を観たい! -
夫婦の愛と絆
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人生に賞味期限はない
他人と過去は変えられないけど、
自分と未来は変えられる
それもよからう草が咲いてゐる 種田山頭火
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還暦を過ぎた主人公であることもあって、わたしには渋すぎるかと思ったけれど、意外と読み易かった。