絶望ノート (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2498
感想 : 216
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  • Amazon.co.jp ・本 (647ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418981

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の主人公は学校でいじめられている様子を絶望ノートと名付けた日記に綴っていく。加害者たちの実名を出し、いじめの詳細も克明に記し彼らの死を願ったところ、いじめグループのひとりひとりが怪我をしたり事故死したり殺されたりする。ノートに書けば願いが叶ってしまう、これはどういうことなのか。

    この作家さんは最後のどんでん返しで知られているが、やはりどんでん返しがあった。しかし、夢オチみたいに理不尽な感じではなく、そういうわけだったのかと納得感のあるどんでん返し。
    個性的すぎて働かない父親と一家を支えるために働くことを優先する母親に不満を抱え、友達に対しても屈折した利己的な感情を抱くことは理解できなくはない。が、ここまでやるのかという感じ。やはり読後感は爽やかは微妙。

  •  

  • 詳細は語れませんが、上手くできているなと思う。
    騙された…というよりも上手いなぁ〜と思った。
    ただのイジメの話じゃ無い。
    結構分厚い内容だけど、スラスラ読むことができた。

  • 最後まで読んでません。
    イジメの話かなぁ?

  • 2015/5/1 600ページを超える本も快調に進んだが、最後まで期待した葉桜は起きず、期待ハズレに終わった感あり。★3

  • 2018.11.10
    まぁまぁ本当に暗ーい、どーしよーもない時に読む本でした。
    序盤お父さんのお陰で明るさがあったけど
    後半は本当に暗い〜
    イヤミスの中でもかなり暗い印象。
    自分のタイミングとは合わなかったけど、
    それでもグイグイ読まされた。面白かった。

  • 中2の太刀川照音は、いじめられる苦しみを「絶望ノート」と名づけた日記帳に書き連ねた。まさかノートが、ノートが、ノートが…歌野晶午といえば「葉桜の季節に君を想うということ」の驚愕のラスト。この強烈なラストを常に期待される苦しみ、その呪縛からの解放。最初から最後まで巧い。(e-honより)

  • ジョン・レノンに傾倒したニートの父に照音(しょおん)と名付けられた中二男子が日記を通して神にいじめっ子を殺して下さいと祈り、願いが届いたかのように次々と事故が起こる。犯人も黒幕も何だか悲しい。厚さが全く負担にならずぐいぐいと読み進んだ。密に書き込まれた自然体な日記や折り重なる視点の妙に引き込まれる。

  • さすが叙述トリックの“神”、歌野晶午。
    最後の最後まで迫力ありました。
    文句ナシ、面白い!

  • たしかに凝っている。

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著者プロフィール

1988年『長い家の殺人』でデビュー。2004年『葉桜の季節に君を想うということ』で第57回推理作家協会賞、第4回本格ミステリ大賞をダブル受賞。2010年『密室殺人ゲーム2.0』で第10回本格ミステリ大賞をふたたび受賞。

「2022年 『首切り島の一夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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