- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344422261
作品紹介・あらすじ
やくざの若親分でありながら大名となった虎之助。だが藩士はみな軟弱で、これでは藩に任された火の御番も覚束ないと直々に鍛え始める。そんな中、将軍の菩提寺で付け火騒動が起こり、火消しで名高い加賀藩と腕の優劣を巡る睨み合いに。雄藩相手に一歩も引かぬ虎之助だが、一方では風変わりな酒飲み太夫に袖にされ…。痛快シリーズ第二弾!
感想・レビュー・書評
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1巻のときも思ったのですが、時代小説っぽくない小説です。
主人公の口調が砕けるのはまぁ、やくざだし?良しとしますが、太夫が郭言葉を使わないのは、いかがなものか。
文体も勢いだけで書いているような印象を受けます。作者の言葉をそのまま筆記したような。
たとえば、「~というような」と書くべきであろう箇所は「~っていうような」とか。細かくてスミマセン。
なんちゃって時代劇を見ているようなちぐはぐ感。
娯楽と思って割り切って読もうと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2016.9.19
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第二弾
久留米藩藩主になり、まずは火消しの再構築、!
柳沢に恩を売り、加賀藩とも喧嘩?
何か背後に蠢く紀伊国屋一派の影?
藩内の対立の行方は -
ときは江戸時代。
5代将軍綱吉の頃。
柳沢吉保さんをまるめこんで、まんまと久留米藩21万石の大名になったやくざ虎之助さんのお話です。
吉原にいる大酒呑みの二升太夫さんに惚れたはいいけど、どうも恋敵は紀伊国屋文左衛門さんらしい。
話が大きくて面白いよ。
頭を使わずに読める本でした。
だけど、大きなお寺が燃えるとか、千代田のお城に天守閣を再建されれば、材木屋や大工や鳶など多くの人にオゼゼが入るってのは確かにそのとおりだねぇ~。
けっこう着眼点が鋭くて、なるほど~って思ったお話でもありました。
まぁ、話はまだまだ続くんだけどね(笑) -
テンポの良い小説ですね。
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虎之助の母が祖父の後を継いで親分に。
虎之助はと言うと、久留米藩当主を継いでとうとう本物の大名に。
江戸時代も平和が染み付き出した五代将軍綱吉の時代。
今回は江戸の風物詩とも言える火消し。
対抗馬は加賀百万石の加賀藩。
なんとかうまく取りなして信頼を勝ち取るも敵を増やす。
吉原で太夫にも近づくことになるが、紀伊國屋も登場してきて、今後の展開がおもしろくなってきましたね。 -
2014.12.27 読了
帰りの井の頭線で読んでいて
吉祥寺で降りるの忘れて
渋谷まで戻ってしまった本。
長年井の頭線に乗ってきたが、
初めての失態。
そこまで集中する本ではないような… -
2014年7月刊。4話構成。大名とやくざの二足の草鞋的な話だが、虎之助にとっては、同じことのようにやれてしまうのが痛快で、面白い。