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- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344423220
感想・レビュー・書評
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タイトルからアタリを付けて,京都が舞台の小説だなと.はじめの方を読んでみた.
古木さんの会話から.
「……それに,老舗いうても,たかだか八十年や.その程度で老舗なんて名乗ったら……」
「……では,あの八ッ橋とかは――」
「……〈井筒〉か?……どこも十分老舗や.二百年を超えてる」
「……あれ,美味しいですね.餡の具合とか――」
「それは生八ッ橋やろ.……生はあくまでも土産品や」
ここの「土産品」は,どうしても「みやげもん」と発音してほしい.ただし私のFEPでは「みやげもん」では変換できなかったが.
もう少し,今度は山城長政さんの言葉.
「だから,京都生まれ言うても,市内の中心やないって何度も言うてるやろ.ええか,京都人には二種類あるんや.ほんまの街中で生まれ育った京都に詳しい者と,市内の端っこ出身で京都をよう知らん者や」(ここでも「者」は「もん」ですね.)
これはもう読むしかないやん.――で,読んでみました.内容はよう説明しません.わたしにはミステリを書評するような腕はあらしませんので.でもやっぱり私には,米澤穂信の古典部シリーズの方が合っていることを再確認したのです.
2015.06詳細をみるコメント0件をすべて表示