春狂い (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 502
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344423312

感想・レビュー・書評

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  • 章ごとに視点が変わる
    人の関係が、だいたいはわかっていたけれど
    時間が行ったり来たいもありわかりにくい感じでした
    男を惑わすくらいの美人が地獄を見たっていうのは
    わかりました

  • 美しさ故に虐げられる少女。官能的だがどこか残酷さがある。
    守って欲しいのに誰も守ってくれる人はいない。正常という仮面を被った狂った人達。何のために人は生き死ぬのだろう?少女のいる場所は天国か地獄か。

    愛故に憎しみ故に美しさ故に人は死に行く

  • 春狂い(幻冬舎文庫)
    著作者:宮木あや子
    発行者:幻冬舎
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    美しさという絶望を抱く少女と野望の狂気。

  • 少女とは病みで
    美しさとは呪いで

    桜庭一樹の七竈が光としての絶望であるならば ここには何もない
    春が狂っている

  • ドロドロのどA面。
    私は最近「B面はリアルでA面はファンタジー」と思ってたけど、解説の彩瀬まるが“箱庭”と表現していて、あーなるほどと思った。

    初めから終わりまで、

    「うへぇ、こいつ変態だ」
    「美しすぎるのも大変だな……」
    「うわぁ、うわぁ……(言葉にならない)」

    という3つの感想の繰り返し。
    本当は愛し合っていたのにすれ違っていた夫婦の話は悲しかったな。
    夫の話を読んで、何度妻の話を読み返したことか。
    唯一の救いは、まともだった教師の前原と、少女に体を貸した恋人のミツコが救われたこと。

  • なんて救いのない物語なのだろう.美しすぎるがゆえに苦難を強いられる少女.来世ではあの少年と結ばれて欲しいと願わずにはいられない.しかし背表紙のあらすじはちょっと難ありだと思うな.あれじゃ低俗な官能小説と勘違いされてしまうだろうに.
    以下あらすじ(背表紙より)
    人を狂わすほどの美しさを内包した一人の少女。父親や男たちの欲望から逃れ女子校に入学するが、教師に襲われ学園を去る。しかし転校先でも同級生からのいじめと教師からの暴行は繰り返され―。やがて少女は安息を求め、教師の前でスカートを捲り言う。「私をあと二年、守ってください」。桜咲く園は、天国か地獄か。十代の絶望を描く美しき青春小説。

  • 容赦のない描き方をする作家さんが好きです。
    私にとってそれは、桜庭一樹であり誉田哲也なのですが、宮木さんもその一人です。
    物語の展開も良かった。
    それにしても、人々を狂わすこの少女はどれだけ美しかったのだろう?

  • 絶望と美しさ。

  • 誰も幸せにはならない、そして少女は決して救われない。でもこの物語を嫌いだとは思いません。そんなお話です。

  • 誰も彼もが切ない

著者プロフィール

1976年神奈川県生まれ。2006年『花宵道中』で女による女のためのR-18文学賞の大賞と読者賞をW受賞しデビュー。『白蝶花』『雨の塔』『セレモニー黒真珠』『野良女』『校閲ガール』シリーズ等著書多数。

「2023年 『百合小説コレクション wiz』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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