昨日の君は、僕だけの君だった (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 77
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344424111

作品紹介・あらすじ

大学生の平沼泰貴は、同級生の樫井佐奈に一目惚れ。まともに話したこともないのに告白すると、呆気なくOK!だが、その直後に二人の"彼氏"を紹介される。「三人で私をシェアして」。そして契約書にサイン-!?恋に落ちてしまった僕には、誰の本心も見えない。この異常な関係が苦しいのは僕だけ?四人の恋の結末は、痛みと驚きに満ちて…。

感想・レビュー・書評

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  • 浮気じゃなくてシェア?
    どんな秘密があるのかと思ったら、ただのクソビッチだった。

    シェアのルール
    一、シフトの変更は前日までに連絡をすること。
    一、佐奈の意思でシフトの入れ替えが希望された際は従うこと。
    一、デートした場所、外食した店は二週間ごとに彼氏間で報告すること。
    一、性交渉の際は避妊具の着用を

    もうここで読む気失せた。
    あとはパラパラとばして、それすらも気持ち悪くなったから一気に終盤へ。

    ラストに至っても佐奈は変わらない。
    みんな好き。
    寂しさを埋めるために誰かといたい。
    誰かの特別になりたい。

    つまり、特定の個人は必要ない。

    これを「価値観」とか、「それぞれの思いがあって~」とか言ってしまう人はもうちょっと人の在り方とか人間の感情についてよく考えたほうがいい。

    読む価値ない。
    むしろ、気分が悪くなる分マイナス。

    いつも酷評するときはちゃんと理由を書くように心がけているが、それもままならないほどただただ気色悪い。

    ホラー好きか、寝取られ趣味のある人しか読んではいけない。
    セックスフレンドのほうがまだマシだ。

  • 「三等分の恋」
    恋人をシェアする。
    彼女の言い分も分からなくはないが、真剣に彼女の事を考え付き合いたいと思った彼からしたら疑問が多いだろうな。
    彼女が自由に一人を選ばず付き合うのなら、そういう中途半端な事をする人間も寄ってくるという事で余計孤独感が増しそうだけどな。

    「永遠のスクロール」
    ルールに従う付き合い。
    これを許せる人達なら平気だろうが、少しでも違和感を感じたり独り占めしたいと思ってしまったら凄く苦しくなる付き合いだろうな。
    浮気でない公認の付き合いだが、ルールまで作り日によって変わる彼氏で心は満たされるのか疑問なうえ愛されている感覚はあるのだろうか。

    「記す秘密の日」
    皆に隠し続ける恋心。
    自分の好きになった人が普通でない恋をしていると知った時、叶わなくなった恋に何故あの子がと思うよりも大きな絶望がありそうだな。
    複数人と付き合う事に違和感を持たず、それが当たり前の様な彼女と友人であるから知りえてしまう情報の中で好きな人の話題が出たら苦しいだろうな。

    「春の終幕」
    契約に同意できない者。
    当たり前の事だが、こんな条件付きの付き合いに納得出来る人なんて中々居ないだろうし受け入れてくれる人は少ないだろうな。
    複数人と付き合うからといって誰か一人を蔑ろにするわけでなく、しっかりとメモまでとって相手の事をちゃんと把握しているのは素晴らしいな。

    「彼女の恋」
    どうしても欲しい愛。
    いくら何人もの人から愛を貰ったとしても彼女の求めている愛が満ち足りる事はあるのかわらないが、その内虚しさの方が大きくなりそうだな。
    彼女はこの形態に満足していたとしても、その内自分以外の彼氏達がルールに満足出来ず離れていく事も有り得そうだよな。

    「昨日の君」
    何度も断るデートの日。
    彼には彼一人を見てくれる相手が出来たからこそ、何よりも一番に彼女の事を考えて動く様になってしまったのだろうな。
    一途が一番というが報われるかは分からなくとも、ずっと一人のことを想い続けたら上手くその人に擦り寄りその後も付き合える可能性は有り得るかもな。

  • 2017.02.12 上石神井 オリオン書房で見つける。
    2017.03.05 読まずに返却

  • 設定が面白そうだなと思ったけど、最後までさなを好きになれなかったし、正直この子はどうなんだろうって思うとスッキリしなかった。ラストも曖昧なまま終わった感じだったし。色んな人と付き合って成長していく事はとてもいい事だと思うけど、さなの場合は違う。全く成長できてない。でも最後まで皆が好きという意思、自分を貫いてる姿はある意味で1番強いのかもしれない。

  • シェア、って考え方は共感出来ないな。
    自分にとって良いところどり、って感じが…
    共感出来る人多いような気もするけど…

  • 決して何も解決はしないのだけど、それぞれの立場から語られる今のお話。

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著者プロフィール

1988年栃木県生まれ。『初恋は坂道の先へ』で第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞を受賞し、デビュー。代表作となった「今からあなたを脅迫します」シリーズは、連続ドラマ化され、奈院ゆりえにより、漫画化(KCデラックス なかよし)もされている。他の著作に、『昨日の君は、僕だけの君だった』(幻冬舎文庫)、『救ってみろと放課後は言う』(KADOKAWA)、『撮影現場は止まらせない! 制作部女子・万理の謎解き』(角川文庫)、『時は止まったふりをして』『流星の下で、君は二度死ぬ』(新潮文庫nex)などがある。

「2022年 『ネメシス7』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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