さみしくなったら名前を呼んで (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 1343
感想 : 83
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425774

感想・レビュー・書評

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  • 女子の誰もがどの物語かは感じたことあるだろう感情。

    イノセントでちょっと狂ってた時代。
    大人になりすっかり忘れてたけど、思い出し胸がチクッとするような。

    公平くんは年頃の全女子が好きになるだろ。

  • 山内マリコさんは、女性が感じる本当に
    小さな棘のような、繊細な部分を掬い上げて
    それをバネにしている感じがとてもすき。
    この作品もそれが存分に出ていて少しチクッとしてはじんわりと救われるような。

  • え、めちゃくちゃ面白くないですか?

    これで、3.5か、、、と、なるぐらい、、、
    女性のリアルが詰まった、作品だなあと思いました。

    毒気と棘のある女性はこういう作品好きなのかなあ、、、?
    私は割と共感できることも多いし、
    好きなフレーズも沢山ありました。
    めっちゃ面白いけどなー!!!

  • 山内マリコ氏、ハズレがない。
    地元の感じがうちと似ているのか凄く共感できる。

  • 山内マリコさん作品15

    短編集なのであっという間に読めてしまう。
    世代は違うけれど、
    この感じ似たようなことあったかも…という
    気持ちなる部分がちらほら。

    『遊びの時間はすぐ終わる』の
    ボディショップについての描写に共感。

    『AIBO 大好きだよ』は切なく、
    そんなつもりはなかったのにグッときてしまった。

  • うわぁ…好きだなぁ。って久しぶりに思えた作品。

    物語の舞台や主人公の境遇、感じ方など、少し自分と重なる部分があり、今の自分が求めてたストーリーってこういうのなんだなって。

    「何者にもなれる」って本気で信じていた頃に持っていた感受性や繊細さは歳を重ねる度にだんだん心から消えていくもので、しかしまだ、その頃の気持ちが残っているうちに何か成し遂げたい、と思い続けるのが人生なんじゃないかと私は感じた。

    「大人になる方法」や「遊びの時間はすぐ終わる」などでは特に、自分と重なる主人公たちによる『何者にでもなれる』と思い続けた青春時代にとても共感して、胸が締め付けられた。

    まだ小さい時にあんなにも輝いて見えたものたちが、色んな経験をして世の中を知ると虚ろに見えて、すこし敬遠してしまう。私は今はまだこの状態にいる。もっと色んな経験を積めばこの状態を客観的に見ることが出来るのかな。

    山内マリコさんの作品は初めて読んだけど、女性の強さの中にある繊細さを描くのがとてもうまい。

  • 短編集11編
    冴えた会話やふとした仕草などその時の感情の表現が生き生きしている。
    たくちゃんにその妻に負けるなとママと一緒に叫ぶ「大人になる方法」が良かった。

  • それぞれ短編なのにそれぞれ刺さる
    「どんどん鈍感になって、図太くなって、何を見ても心がぴくりとも動かない、石のような老人になりたい」て、分かるなー・・・切ない
    小松さんに幸あれ

  • なんか懐かしさを感じた
    平成初期って感じ

  • どうにも思い当たる節がありすぎて切なくなったり懐かしくなったり

    特に 遊びの時間はすぐ終わる のようななんとも言えない自分の浮遊感を感じることが最近あったり これからそう思うことが増えたりするのかなって考えると、そのとき自分はどう思うんだろうって考えさせられる
    何になりたいかと聞かれて真っ直ぐに〇〇!と答えられるひとにできることならなりたかった、自分が何者になりたいのかわからないまま大人になったとき またこの本を読み直したい

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著者プロフィール

山内マリコ(やまうち・まりこ):1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞し、12年『ここは退屈迎えに来て』でデビュー。主な著書に、『アズミ・ハルコは行方不明』『あのこは貴族』『選んだ孤独はよい孤独』『一心同体だった』『すべてのことはメッセージ小説ユーミン』などがある。『買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて』『山内マリコの美術館はひとりで行く派展』『The Young Women’s Handbook~女の子、どう生きる?~』など、エッセイも多く執筆。

「2024年 『結婚とわたし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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