有頂天家族 二代目の帰朝 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
4.27
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本棚登録 : 2938
感想 : 194
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  • Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344425828

作品紹介・あらすじ

狸の名門・下鴨家の矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。皆が恐れる天狗や人間にもちょっかいばかり。そんなある日、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎ"二代目"が英国より帰朝し、狸界は大困惑。人間の悪食集団「金曜倶楽部」は、恒例の狸鍋の具を探しているし、平和な日々はどこへやら…。矢三郎の「阿呆の血」が騒ぐ!

感想・レビュー・書評

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  • 狸や天狗が誇りと命をかけて繰り広げる大騒動は相変わらずスリリングで可笑しい。
    赤玉先生と二代目、二代目と弁天。それぞれのガチンコ対決に漂う焦燥感はなんとも言えず、赤い毛で結ばれた2組の純愛はとっても愛おしい。「健気さの途方もない無駄遣い」この表現好いですね。
    ドタバタ劇の中、家族愛が大きな柱となって温かさが終始流れている印象。
    個人的には矢二郎推しが更に深まりました。

  • せつない終わり方。続きが気になる。

  • 今作も終わりに近づくにつれてまた大きなドタバタが待っているんだろうなぁってページをめくるのが楽しかった。毛玉が転がってるかと思うと想像してにこにこしちゃう。矢一郎と玉蘭が矢三郎と海星を助けに行く兄弟愛とか、銀閣に優しい子だっていうお母さんとか、まだ未熟な二代目と弁天、結局天狗の威厳見せちゃったり矢一郎・玉蘭に幸せになれっていう赤玉先生、、なんかもうみんな愛すべきキャラクターで、思い出せば出すほど可愛いなぁが溢れてきてしまう…。
    矢三郎は言わずもがな、機転が効いて肝が据わっててとにかく阿呆である。いつも心に矢三郎、住まわせたい。

    ますますこの家族めっちゃ好き、続編が待たれる。

  • オノマトペがたのしい

  • 読書マラソン感想カードより;

    好きな作家さんの「有頂天家族」第二部作。他作品とのリンクが感じられて胸熱。面白きことは良きことなり!

    あたらし

  • 狸たちが愛らしい。天狗たちも憎めない。前作に続き新キャラたちも登場。恋愛模様や家族の絆があり、毛玉達の成長が見られ、最後はやっぱりドタバタ。阿呆の血はステキだなあとつくづく感じる。

  • 狸の家族たちの物語、続編。
    阿呆の血がしからしむところ!相変わらず狸の皆様も天狗も人間も楽しそうで何より。雷が鳴ったらお母さん所に家族が集まるの凄い好き。後赤玉先生の株が上がる。後半の怒涛の展開で読む手止まらん!

  • 久々の森見ワールドを堪能。
    その世界は混沌としていて、私などでは感想なんて書けない。

    ただ面白かったということと、なんだか寂しいラストシーンが印象的。

  • いやぁ、狸たちの悲喜こもごも、愛らしいですね。
    天狗がいたり、狸たちが化けて普通に街を闊歩してたり、奈良とか京都ってそういうのがありえそうですw
    下賀茂神社とか今度行ったら別の目線で見てしまいそうです。
    ただの阿呆だけではない矢三郎もそこそこ見えて、カエルの次男も井戸から出てきて。恋をしたり結婚したり、、、変わっていく狸たち。
    二代目と弁天とか、四国の狸との交流とかも今後も続いていきそうで楽しみだなぁ。
    狸って何年生きるんだっけ。。。と思いながらも。是非狸鍋にならずに生き残っていただきたいです!

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著者プロフィール

1979年、奈良県生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。2003年『太陽の塔』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。07年『夜は短し歩けよ乙女』で山本周五郎賞を受賞。同作品は、本屋大賞2位にも選ばれる。著書に『きつねのはなし』『有頂天家族』など。

「2022年 『四畳半タイムマシンブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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