明日の子供たち (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 325
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  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344427143

感想・レビュー・書評

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  • 大学生の時に2週間ほど児童養護施設に実習に行ったことがありますが、この本を読んでから行ったら子どもたちとの関わり方や印象が大きく変わっていただろうなぁと。もっと早くこの本と出会っていたかった...!
    確かに施設に保護された子どもたちって「親と離れてなんだかかわいそう」と思われてしまうし、実際私も思っていた1人だった。でも、本人からしたら「普通」の生活ができる環境がより良いに決まってるし、それを第三者が評価することなんて決してできないなぁ。
    児童養護施設という少し重い内容ではありますが、有川浩独特の爽やかなストーリー展開で読み終わった後はすっきり。ぜひみんなに読んでほしい!

  • 児童養護施設はもちろん、自分って知らないこと多いな・・・って今さらながら自分の無知に絶望。でもその分いろんなことに興味あって知りたい欲があるのも事実。
    この話、私にとっては結構キーになってて、今すごく児童養護施設でのボランティアとか働くこととか興味ある。ここなら小さい子から高校生まで幅広い子どもたちを相手にできるからね。でもこの熱が一瞬で冷めたりしたらそれこそ自分に興ざめだな・・・。とにかく色々調べてみようと思ってる。
    自分って「違うこと」を知ることが好きなんだな、って発見できた機会でもあった。違うからこそ知りたいし、自分の経験してない事だから話も聞きたい。とりあえず今は知識を増やしたい!

  • テーマと厚さに関係なく一瞬で読める
    おもしろいしラストでにやっとしちゃう

  • 良かった。とってもよかった。
    最後にあれ?もしや?と思ったら、やっぱり!ってなって、ぐーーーーと惹きつけられて終了。
    それぞれの人物の続きがまだまだ気になる


  • 児童養護施設での日常、そしてそれぞれの登場人物が困難にぶつかりながら成長していく温かい物語。

    何度も出てくる施設長の言葉、"ご本を読むのは素敵なことよ。みんな、自分の人生は一回だけなのに、ご本を読んだら、本の中にいる人の人生もたくさん見せてもらえるでしょ。先生たちだけじゃなくて、本の中の人もヒサちゃんにいろんなことを教えてくれるのよ。素敵ねぇ。" というセリフが好き。

    これまで通り生きていたら、児童養護施設とは無縁だったし、こうして施設で暮らす子供たちや施設で働く人に想いを馳せる機会もなかったかもしれない。
    フィクションでも、この本を読んだことで児童養護施設の子供たちや施設で働く人々の人生や考えを覗き見ることが出来たのだ。自分の世界を少し広げることが出来た。

    本って素敵だな、もっと色んな世界を知りたいな、と思った作品。

  • 児童養護施設に暮らす高校生の奏子と久、施設の先生たちを舞台にしたヒューマンドラマです。
    いつもながら心理描写が素晴らしい。今回はひょろひょろの猪俣先生が特にかっこいい。

    とても好きだった場面のひとつ目 - 久は施設長に導かれて心理描写周囲が漫画ばかり読んでいる小学生の頃から本が好きになる。高校生になった久は、あの時なぜ自分に本を勧めてくれたのか、施設長に聞いてみたくなる。『人生はひとりにひとつだけど、本を読んだら自分以外の人の人生が擬似体験できるでしょう。先生は思うのよ。踏み外しそうになったに、本で読んだ言葉が助けてくれたりとか。。』『どんな本を読めばいいのかな』『きっとなんでもいいのよ。楽しく読んだものは、全部糧になるわ』という部分とその先。
    もう一つはやはり奏子が200人の聴衆の前で行った素晴らしい演説のクライマックス。いつもながら有川浩さんのものは単行本400〜500ページが途中で止まれないから大変ですが、読み終わって味わうずっしりの満足感がなんとも言えない。大好きな作家さんです。

  • 最後の解説を読んで納得。
    やっぱり、有川さんすごいなぁ。
    内容も良かったし、また有川さんが好きになった一冊でした。
    福祉学んでる人には読んで欲しい1冊。

  • 思い込みだけで世の中は見てはいけない。当事者本人からの訴えはとても心に響いた。もっと世の中に浸透してほしい本。

  • 勉強になるし、考えさせられるし、物語としても面白い、三拍子揃った小説。

  • 施設の子のイメージを変えようと、本当に子どもが著者に手紙を送ったことがはじまり。
    新しい世界を知ることができた。

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著者プロフィール

高知県生まれ。2004年『塩の街』で「電撃小説大賞」大賞を受賞し、デビュー。同作と『空の中』『海の底』の「自衛隊』3部作、その他、「図書館戦争」シリーズをはじめ、『阪急電車』『旅猫リポート』『明日の子供たち』『アンマーとぼくら』等がある。

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