モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (257ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344427518

感想・レビュー・書評

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  • モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ。宮崎智之先生の著書。生きていると常識と非常識のあいだでモヤモヤすることは誰しも感じると思います。非常識人を見てモヤモヤしたりイライラしたり、でもそれは自分の常識と非常識がその人の常識と非常識とは違うだけ。そうだとすると、自分が非常識人ではなくて常識人だなんて思うのは単なる傲慢な思い込みなのかもしれません。

  • 通勤で読んでいましたが、モヤモヤのポイントがこの著者と似ていて時々二やついてしまいました。私もこの本に出てくるようなことでモヤモヤしていて、著者の方は男性なので、男性から見るとこの問題はそういう風にとらえられるのかと新たな発見もあったりして、新鮮な気持ちで読むことが出来ました。この本の内容でみんなでお酒を飲みながら語りたくなります。

  • 彼氏じゃないのに彼氏ヅラする男は多い、何かのマニュアルを読んだりして女性の頭をポンポンしたり‥‥男性には読んで勉強して欲しい一冊。

  • 時代が変われば常識やマナーも変わる。
    色んなモヤモヤに共感しながら楽しく読めました。
    どんな時代になってもお互いの気持ちを理解すればモヤモヤが減るかもしれませんがそれが一番難しい行動かもしれませんね(^^;;

  • いやー、実に、、モヤモヤするねぇw

    モヤモヤしていることを、オレも俺も!モヤモヤしてるんだぜッ!
    …ていう同氏たち向け、

    ところで、サークルクラッシャーのくだりは、割と尺が長めに取られていたが、そんなに必要だったか

    …というぐらい、割とそこ系の話題には無頓着なもんで。。
    と。思いましたとさ。

  • パラパラっと立ち読みして面白そうだったので満員電車の友として購入。

    期待していたほどではなかったかな。
    でもときどき「フフ」って笑える。

  • 立ち読みして、共感する部分も多かったので購入した。
    SNSの話題も多く、最近気になっていた「不謹慎狩り」は頷きながら読んでいた。被災した当事者でもない人が、ネットの投稿に対して「不謹慎」と批判する事に違和感を感じていた。以前に「やらない善より、やる偽善」と言った芸能人が、その通りだと思う。
    後は、リア充とか意識高い系とか、興味のあるネタが多かった。「どうでもいいね!」ボタン、あったらいいと思う!

  • だれかレビューで書いてたけど、この筆者がモヤモヤする人という感じ。どーでもいい本。

  •  何と言うか「あるある」話という感じでスルスルと読んでしまった。
     類書の多い、上から目線でとか、切りまくる、とかのよくあるパターンではなく、尖ったところがないからかもしれない。
     感情を刺激するより、考えさせるような流れなのだが、掬い上げていくモヤモヤが何とも現代を捉えていると感じる。
     現れては消える「泡」のようなものかもしれないが、泡はわいてくる水底を映すという気がした。

  • 「つまるところ、筆者が気になっているのは、その非対称性である。もともとの主張は、「女性は美容費がかかっているが、男性はかかっていない」ということだったはずなのに、一方で、男性が美容費をかけることは認められていない。結局は、「女性だから」「男性だから」という動かしがたい固定観念に落とし込まれてしまっているのだ」(p.100)

    いくつかのトピックについて思い出したことなどを。焼き鳥の串外しは私も反対派だが、妹によればマナー以前に、串に刺さった状態だと食べづらいからひとりでも外すとのこと。エスカレーターの片側空けについて山形浩生さんは「東京の地下鉄の長いエスカレーターを歩いて登る人間なんかいないのに片側空けマナーのせいで本来の半分しか使えないために非効率を強いられている」と書いていた。クリスマスが恋人同士のものになったのはユーミンの「恋人はサンタクロース」の影響が大きいようで、本人は「社会への呪縛のようになってしまった」と自身のラジオ番組で発言している。「読モライター」問題は「人間関係」がコンテンツの王者になってしまった問題と近接しているかもしれない。本当はもっと面白い文章を書けるはずの人が私生活を売り物にし始めたときは、安易な道に流れてしまっては勿体ない‪⋯‬⋯‬と思ったものだ(でもそのほうが金になるんだからやめろとは言えない)。

    「つまり、前歯がないということが、過剰なメッセージ性を持ってしまうのである。前歯が取れた瞬間に人は、「前歯がない物語」を生きていかなければならない。(‪⋯‬)ところが、金髪やタトゥーと違うところは、前歯がない状態は自分で選び取ったものではないということだ。社会に対してメッセージを発するために、わざわざ前歯を抜く人なんて、少なくとも現代の日本にはいない。(‪⋯‬)前歯がない状態を「パンク」と表現した僕に、音楽好きの友人が「それはブルースだ」と教えてくれた」(p.114)

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著者プロフィール

宮崎 智之(みやざき・ともゆき):1982年生まれ。東京都出身。文芸評論家、エッセイスト。明治大学文学部卒業。地域紙記者、編集プロダクションなどを経て、フリーライターに。人間観察、現代の常識・非常識、カルチャーなどについての執筆を得意とする。著作に『モヤモヤの日々』(晶文社)、『モヤモヤするあの人 常識と非常識のあいだ』(幻冬舎)、『平熱のまま、この世界に熱狂したい』(幻冬舎)、『宮崎智之セレクト 中原中也名詩選』(アンソロジー、田畑書店)、『モヤモヤの日々』(晶文社)、共著に『吉田健一ふたたび』(冨山房インターナショナル)などがある。共著は「紀伊國屋じんぶん大賞2020」の14位に入選。文學界2023年9月号「特集 エッセイが読みたい」号を企画協力、寄稿。

「2024年 『平熱のまま、この世界に熱狂したい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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