キラキラ共和国 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344428805

感想・レビュー・書評

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  •  『ツバキ文具店』の続編です。
    今回も代書屋として色々な依頼が舞い込みます。
    目が見えない少年の母の日の感謝の手紙、亡き夫からの詫び状、憧れの文豪からのラブレター、大切な人への遺言、、、。今回も色々な方の立場に立って手紙を書く事で鳩子自身も成長していきます。

     プライベートでは鎌倉七福神巡りをしたり、旦那さんと喧嘩してしまったり、義理の実家に泊まりに行ったり。鎌倉行ってみたくなるなぁ。混んでるの嫌だから寒いうちに。

    昨年『椿ノ恋文』という3作目も発売されました。

  • 私が一番住んでみたい場所は鎌倉である
    私がこの世で一番嫌いな虫がムカデである
    そして、鎌倉はムカデが多く消息している土地だとこの本で知ってしまった
    もう鎌倉には住めない
    キラキラ共和国の感想一番がムカデというのが辛い

    ぽっぽちゃんが結婚して、周りのお友達がみんなしあわせになり、私も一緒に暮らしている気分
    もう鎌倉には住めない代わりに本を読んで住んでる気分を充分味わっていよう

  • 『ツバキ文具店』の続編。
    前作を読んで時間が経ちすぎて、ミツローさんが誰なのか思い出せず…始まりの部分は入っていけなかった…残念な私。
    前作は静子さんの手紙が、心に残りすぎたのかも。

    今作は、主人公の鳩子に家族ができて、生活に明るい変化が生じている。可愛いQPちゃんとの暮らしは優しさと温かさでいっぱいで鎌倉に行きたくなる。
    代書屋の仕事も少なめながら描かれていて、母の日の手紙や喪中ハガキなどが印象的でした。

    評価は、もう一度『ツバキ文具店』を読んで、きちんと思い出してからにします。

  • ツバキ文具店の続編。
    結婚した事もあり、新しく始まる結婚生活の諸々が話の中心。もう少し代書屋としての仕事の話を期待していたので、面白かったけれど少し残念。
    バーバラ婦人とかもっと近所の人々との交流も見たかったかな。
    なんとなくまた続きそうな感じもするので、次に期待。

  • よかった…!キラキラ共和国を私も作れるように頑張るよ…!どっぷりとお話に浸った。その一方で自分の現状とも重なる部分があり、ほろりとしたり。落ち着いて鎌倉観光してみたい。

  • ツバキ文具店の続編。
    クオリティーそのままで今度は家族の物語として広がります。

    今回一番好きなのは目の不自由なタカヒコ君の手紙。
    代筆の代わりに書くことを手伝うって発想が最高。

    あとミツローさんの実家が高知で仁淀川周辺の田舎ってのが
    うちの嫁さんの田舎と同じなのでなんか親近感がわきました。

    ただ前作と違って綺麗な表現ばかりじゃないので★ひとつ減らしました。

  • 『キラキラ共和国』小川糸著

    「失くした物を追い求めるよりも、
     今、手のひらにあるものを大事にすればいいんだって」

    冬のあとは春。
    穏やかな日和のなか手にとって読みたい一冊です。

    特別なことがない日常に、自然にささやかな感謝が
    芽生えるそんな小説です。

    #読書好きな人と繋がりたい

  • ツバキ文具店を読んでから
    一年以上が経過しました。

    この二作目を読み始めてすぐに
    ほとんどの設定も物語も
    忘れてしまっている自分に
    うろたえてしまいました。

    「もう一度読み直さなくては…」と落胆しつつ
    しばらく読み進めていると

    鳩子たちの振る舞いや言葉のかけらが
    私の中にどんどん入ってきて
    「ああ!そうだった!」
    「そうそう!そんなことあったあった!」と
    心の奥の記憶をどんどん呼び起こしてくれるのです。

    気づけば一作目に戻ることなく
    すべてを懐かしく思い起こしながら
    新しい光と風を眉間のあたりに感じつつ
    心やわらかに読み終えていました。


    鳩子が代書した手紙…そう、手紙って
    こんなものではありませんでしたか。

    久しぶりにファンタジー以外で
    五つ星をつけたのではないかと思います。

    続いてほしいですね。
    二階堂カレーを食べにくるお客さんたちにも
    次の機会にはお会いしたいな。

  • 続編。表紙からもにじみ出ているほんわかな物語。どこか古風で鎌倉らしい雰囲気の中、四季を通して描かれる日常や心の移り変わり。モヤモヤもマイナスに感じることも、守りたい大事なものがあることで日常を思いっきりキラキラにさせることができるんだなって思った。読んでて本当にいいなぁと思った。幸せすぎてうるっとしちゃうくらい心がじんわり温かくなる。今が、遠い未来からみたときにキラキラな一場面であるように、丁寧に生きたいと思う。

  • 前作『ツバキ文具店』の続編。ほんとうに前作の終わりからそのまま話が続いている。よって、この作品から読むとわけがわからなくなる。必ず『ツバキ文具店』→『キラキラ共和国』の順で読まなければならないので要注意。

    さて、完全なる続編というよりは、この2冊で1作品という感じなので、だんだんと読み進むうちに少しだれてくるのが残念な点。

    ただ、前作でもちょくちょく披露されていた文具や代筆業における雑学やうんちく、鎌倉の紹介が、今作でもちりばめられているのは非常にうれしい。

    ○切手をつかった郵便制度を確立したのは、イギリスのローランド・ヒル。
    ○セーラー万年筆の長刀(ナギナタ)ニブの紹介。万年筆なのに、筆のような文字がかける究極のペン先。(実は、私もほしいが高価すぎて無理!)
    ○寿福寺に北条政子の墓がある。(行ってみたい)
    ○川端康成は鎌倉に住んで執筆していた。
    ○鎌倉七福神巡りというのがある。(鎌倉に行った際には、この7カ所は回ってこようと思う)

    この作品のさらに続編が昨年2023年に発売された『椿ノ恋文』。QPちゃんがもう大人になっている様子なので、10年から15年ぐらい先のお話になるのでは?これは文庫になってからゆっくり読もうと思う。

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著者プロフィール

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。その他に、『喋々喃々』『にじいろガーデン』『サーカスの夜に』『ツバキ文具店』『キラキラ共和国』『ミ・ト・ン』『ライオンのおやつ』『とわの庭』など著書多数。

「2023年 『昨日のパスタ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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