- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344826403
作品紹介・あらすじ
見知らぬ異世界へトリップしてしまった純情な高校生の佐保は、若き皇帝レグレシティスの治めるサークィン皇国の裁縫店でつつましくも懸命に働いていた。あるとき、城におつかいに行った佐保は、暴漢に襲われ意識を失ってしまう。目覚めた佐保は、暴漢であったサラエ国の護衛官たちに、行方不明になった皇帝の嫁候補である「姫」の代わりをしてほしいと懇願される。押し切られた佐保は、皇帝の後宮で「姫」として暮らすことになるが…。
感想・レビュー・書評
-
こちらやAmazonでの評価が高かったので期待して読んでみました。
結果、とっても面白かったです!
表紙も綺麗で素敵です!
久し振りにBL小説で萌えました(笑)。
皇帝レグレシティス(覚えられません)34歳、佐保17歳と年齢差17歳。更に、大きな体躯のレグレシティスの腕の中にすっぽり収まる小柄で華奢な佐保という設定も堪りません。
ギャップ萌え要素充分です。
顔半分を仮面で隠すレグレシティスは『オペラ座の怪人』を彷彿とさせますが、ストーリーは『美女と野獣』の方でした。
幼い頃に暗殺未遂で使われた毒の影響で体の右半分が濃緑色に覆われ常に仮面と長衣と手袋で隠している孤独な皇帝が、日本から異世界にトリップしてきた心優しき少年と出会い、少しずつ惹かれあっていく過程が素晴らしかったです!
ラスト近くの神花が自らの意思で蔓を伸ばして佐保を助ける所と、舞台衣装だったという和服を基調とした衣装を着た佐保を映像として見たいと思いました。
平安時代のお姫様風衣装でしょうか。
確かに、序盤の皇帝の礼装用の袖の釦を縫う為だけに主人公が呼ばれたり、男の子に向かって「貴方様なら姫以上の姫になれる」とか、婚礼衣装を着た主人公が眼福ものだとか、やたらと主人公の為だけに世界が回っている気がしますが、これがBLの世界なんですよね。
ふと、主人公が女の子ver.のお話も読んでみたいと思いましたが(その場合サラエの姫の身代わりや世継ぎ問題もすんなりいきそうです)、それを言ったら元も子もないので諦めます。
途中、文章がおかしかったり同じ表現が繰り返されていてしつこく感じた箇所があったので、☆−1になりました。
挿絵も素敵で、自分にしては珍しく何度でも読み返したいBL小説になりました。
続編の2〜3巻も同時購入したので読むのが楽しみです。(*^^*)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
朴念仁攻めと純朴受けのファンタジー
ちょいちょい『えっ、それ、良いの?』なところはあったが、こまけぇこたぁ良いんだよ!と。
それより何より、注目すべきはふたりのイチャイチャ、そして受けの可愛いらしさ!でもってそれを見守る周囲の微笑ましさ!それに尽きるわ!
とにかく、ほのぼの可愛くてとても癒された一冊。 -
2012年出版。やっと読めた!
ポヤポヤした高校生の佐保と半身が毒の後遺症で染まった皇帝のお話。
めでたく皇妃となって良かった。
続きも楽しみだ! -
受けが素直で頑張り屋な部分がものっすごい癒された。
-
受が真っ直ぐで可憐で頑張り屋。すぐに好感が持てました。
攻も孤独を抱えながら自分に与えられた役割に忠実で、これまた好感。話も王道ながら作者の持ち味の優しさがあふれていて心地良い…好きな人にはたまらない世界だと思います。
ただ『ちいさな神様…』でも感じた、ボーイズラブである必要性については疑問。
それでも、受がたとえ女の子だったとしても好感が持てるキャラクターに変わりはないので、この優しくも甘い世界感が好きな人には相当魅力的に感じられるはず。
私もたまには読みたい。 -
二段仕様ですごいボリューム!設定もすごい凝ってて読み応えありました。ちょっとした事件もあるけど、生死に関わるようなこともなく、終始穏やかでほっこり温かい大変可愛らしく甘いお話でした。お互い同じ想いなのに、中々言い出せなくてモダモダしてるのがじれったくもあり、微笑ましかった~。佐保はもちろん、陛下も可愛い!後半の神花のところ、すっごいファンタジーでキュン!こういう展開めっちゃ好きw続編も早く読みたいです。