百年の初恋 犬と花冠 (幻冬舎ルチル文庫)

著者 :
  • 幻冬舎コミックス
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344834958

作品紹介・あらすじ

美しい容姿を持つ半妖の夏生は妖犬の壱ノ護を供に放浪の旅を続けていた。人間に迫害されながらも人間への憧れを捨てきれない夏生だったが、壱ノ護はそれを許さず束縛しようとする。やがて妖力を増して人のかたちに変化できるようになった壱ノ護に夏生は身体を奪われてしまう。壱ノ護に惹かれつつ飼い主としての矜持から素直になれない夏生は…!?

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。
    昔話風の設定で、長い年月を生きる半妖半人の夏生と妖怪の犬壱ノ護の純愛? 物語り。
    犬の方が日々成長中で、あらゆる感情を覚えていっている途中なので、なかなか純愛とはいえない、二人が噛み合わない笑えるところもあります。
    それでも、互いを想い合いいたわり合う様子は、私には「純愛」といえるのかなと感じました。
    少し惜しいなと思ったのは、時代設定です。
    「なんちゃって」時代モノだと作者も「あとがき」でおっしゃっておられましたが、やはり、時代モノとして描くならファンタジーだとしても、もう少し時代設定をきっちりと決めた方が良いような気がします。
    例えば、江戸時代とか、戦国時代とか。
    モデルになる時代を決めていたなら、たとえ架空の時代や場所だとしても、それなりにリアリティが出ると思います。
    この作品の場合、モデルとなった時代を想像するのが難しく、最初は「明治?江戸?」と戸惑いました。
    時代が判らないので、読んでいても内容が漠然としか想像できない部分もありました。

  • 妖犬×半妖。尻尾で感情モロバレな攻めが可愛い。ハァハァガツガツ動物のようなエロ描写(笑)は、そんなにいらなかったかも。というかア○ル濡らさんで即挿入は痛そう…。
    純粋に受けラブな犬攻めは好感持てた。でも人間を嫌う同士であった受け攻めなのに、いきなり人間に近づこうとする受けとそれに反発する攻めのところ、攻めを批難する受けにイライラしてしまう…。絶対受けは人間に裏切られる展開だと思っていただけに。。

  • すごく良かった。夏生大好きな壱ノ護と、そうとは気づかず家族愛か主従だと思っている夏生。撫でたり会話をしたり…日々の触れ合いが互いの想いを伝え合っているのが感じられてものすごくキュンとした。壱ノ護の片言やモフモフな動きにも、夏生が好きでたまらない様子が表れていて、直接的な言葉じゃないのに好きでたまらない!描写に圧倒されてしまいました。ひたひたと胸を満たしていく、好き~萌える~!の波に翻弄されつつ迎えたラストのシリアス展開に、そうなるだろうと予想はしていてもやっぱりジンとさせられてしまった。
    ラスト、あんなことをされても結局人間を許してしまう夏生にもやりとしつつも、それでも二人が安住の地を得たことは素直に嬉しい。自分に尻尾があったら最初から最後までパタパタ動きまくっていたに違いないお話。野原さん、素敵なお話をありがとうございました!

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