日本の難点 (幻冬舎新書 み 3-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 2000
感想 : 189
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344981218

感想・レビュー・書評

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  • 半分以上理解できてないと思われる。村社会システムが衰退、選択肢も増えて役割分担とか責任範囲の線引とかも恣意的にしか決められなくて、基準も不明確になる、何が正しいのかも曖昧になって、権力者も民意に流されるようになって、本質を踏み外した政策が蔓延して、それに気づいてないのは日本人だけで、やばいよとの分析。すごい能力と実行力のある人が中心になって活動して、まわりを巻き込んでいくのが有効。地域レベルのコミュニティ復活とセーフティネット整備が行政の役割ではないかという提言。みたいなことと理解した。課題は10年前から何も改善できてないということかな。ただ、個人名を挙げて、何も理解してない、馬鹿などと断定する著者の姿勢に、確証バイアスとか、思い込みも激しそうで、そのまま信じるのは危険だなという印象。自分が腹落ちできる部分を選んで参考にするのが良いかな。

  • 20130328読了。
    わかる人はわかってくれ、という印象で、内容はさておき、その姿勢に共感できない。
    肝心の内容だが『確かに確かに』とうなずきながら読めるところもあるが、『で、結局何が言いたい?』となることが多かった。簡単なことを小難しく表現しているので、正直分かり難い。
    2009年時点での問題はわかったけど、読み終えて自分の中に何も残らなかった。

  • 題名につられて入手したが、とても難しい本だった。「いじめ」を「尊厳」を回復不能なまでに傷つけることで以前と同じ生活を送れないようにしてしまうこと、と定義したり、米国大統領選が南北戦争における「分裂」と「再統合」の模擬演習だと言ったり。こういうところはまさに目からウロコ。結局日本は難点ばかりで少しも良くなっていく気配は無い。教育にしても、政治、各種制度にしてもそう。

  • ゼミの課題で読まされたもの。
    読む前は目次を見て非常に興味深いと思ったが、問題と解決方法の関係性が理解できなかったり、筆者特有の用語や話が言ったり来たりする点で、非常に読みづらさを感じた。
    いじめは感情教育ひとつで無くなるとは思えないし、郊外化からなる空洞化や包摂性の欠陥への対処方法は、流動性を抑える事だというのは少々厳しいのではないかと思う。流動性はもう抑えられないところまで来てる以上、ユートピア的に流動性を抑えると述べるのではなく、流動性を受け入れつつ空洞化や包摂性への直接的対処を考える必要があると感じた。全体を通して、話が飛躍してる点もあると私は感じた。もう少し知識をつけて改めて読みたい。

  • 不必要に小難しい用語が多い。断定口調の割にはそんなに根拠が明確では無いものが多い。何より”弱者”の認識に全く同意できない(論拠もほぼ示されてないし)。

  • エリート主義過ぎるところは難点

  •  日頃テレビを全く見ず、ラジオばかりを聞いている。その中で宮台氏の発言もしばしば聞いている。
     結論から言えば、宮台節が全開すぎる。文脈が整理されているとは言い難いし、また説明が十分とも思えず、何が言いたいのか具体的に核心に迫ってこない印象だった。まあ、後書きにも、その印象もさもありなん、と思う記述があるので、そんなもんかなぁと思った。氏の日頃の言動などからすれば、こんな事も分からないのか、と言われそうだが。
     
     

  • 「仕事での自己実現」を過剰に追求する学生の「企業目線」を欠いた勘違い。「自分探し」も多くの場合「格好つけ」に終わっていて、商品イメージやサービスイメージが、自分がなりたい自分(正確には人々が承認してくれるだろう自分)のイメージとマッチするかどうかが探求される。

  • 話題の本で一度読んでみたかったが、言葉が難しい。
    専門用語が随所にでてくるので、理解できないところも多かった。

    社会学と言うとらえどころのない学問も、これからの日本を構築していく上には不可欠な分野で、政治、自治をリードする立場の人には、ぜひ学んでおいて欲しいものだと思いました。

  • ティーンの生態や社会的な変化を年代的に捉えるについて納得できる箇所も多かったので、その点は良かった。
    また、クレームについての箇所は、著者のラジオ番組での実例が書いてあったが、3年したらクレームの件数が少なくなり、彼はこういう人だからと世間が受け入れたのだろうという箇所は、なんとなく流れとして納得できた。
    しかし後半は複数の反対論者への反論が主で面白くない。
    社会や文化的な話だから、誰に対して取材しているかによっても結果は変わるので、正直興味ないという感じ。

著者プロフィール

宮台真司:1959年宮城県生まれ。社会学者、映画評論家。東京都立大学教授。1993年からブルセラ、援助交際、オウム真理教などを論じる。著書に『まちづくりの哲学』(共著、2016年、ミネルヴァ書房)、『制服少女たちの選択』(1994年、講談社)、『終わりなき日常を生きろ』(1996年、筑摩書房)、『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』(2014年、幻冬舎)など。インターネット放送局ビデオニュース・ドットコムでは、神保哲生とともに「マル激トーク・オン・ディマンド」のホストを務めている。

「2024年 『ルポ 日本異界地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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