- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344983427
感想・レビュー・書評
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かなり面白かった!
それぞれが虐殺や粛清など大量殺人をしていて
容赦ない悪人ぷりは言うまでもないんだけど、
その背景にある弱気、思想の浅さが面白かった。
極限までいったから結果としては殺人だけど、
方向性は普通というか、、部下を懲らしめるとか。
あと狡賢さ。
狡賢さはイコール人の面白さとも言える
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【目次】(「BOOK」データベースより)
第1部 立身(スターリンー仁義なき戦い/ヒトラーー意志の勝利)/第2部 栄達(スターリンー継ぐのは誰か/ヒトラーー我が闘争/毛沢東ー大地の子)/第3部 野望の果て(ヒトラーー国盗り物語/スターリンーバトルロワイヤル/毛沢東ーラスト・エンペラー) -
悪りーなー
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面白かった・・・のだが、スターリン、ヒトラー、毛沢東、この3人については、それぞれ1人1人にこのテーマで本があってしかるべきだと思うので、それを無理矢理1冊の本にぎゅっと詰め込んでいる感は否めない。
また、1人書き切ってから次の人・・・という順番ではなく、ざっくり言うと頭角を現すまで、権力を握るまで、その後の3部に分けて、それぞれの部で3人を並べて書いているため、流れがいったん断ち切られてしまい、確認のため前に戻って読み直すことも何回かあった。3人のそれぞれのライバルの名前もたくさん出てきて、どのライバルがどんなタイミングで現れたのかなど、この書き方ではわからなくなってしまう。
ということで、せっかくのいい内容が、ページ数と構成の問題で、魅力が損なわれてしまっている印象を受けた。なので☆は3つ。巻末に掲載されている参考文献にじっくり当たって、本書の肉付けをしていきたいと思う。 -
著者お得意の「時系列でブツ切り」構成なので、網羅的に事象を把握することはできないが、読み物としてはとても面白い。権力者の成り上がりを「出世」と捉え、多くのサラリーマン読者におなじみの社内政治を比喩に用いて、「others」(「我々」=人間とは異なる怪物)と片づけられがちな3人もまた当たり前の人間であり、当たり前の人間としての欲や損得感情や保身の果てに、あれほどに人間離れした悪業をやってのけた——そのことが、よくわかるようになっている。
よく知られた物語を、明確なテーマのもとに再構成する。気軽に読める、新書の鑑のような本だと思う。
2015/7/18読了 -
悪い人たちなのですが、出世の経過には納得できてしまって刺激的でした。
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「他人が発言した意見で最も支持を得そうなものを、自分の意見としてしまえばいいのだ。」
スターリン、ヒトラー、毛沢東について書かれている。それぞれの生い立ちから書かれているので、彼らについて知りたい人には特にオススメである。
最初に掲げたのは、スターリンの考えだ。彼は自分の思想を持っていなかった。故に、論理的差異を気にせず勢いのある人物と仲間になれた。ではなぜ彼は権力を欲したのか。活動を始めた頃は高い志があったが、気づけば権力を握り続けるのが目的になってしまったのだろう。 -
【仕事】悪の出世学/中川右介/20141123(89/263)
◆きっかけ
・日経広告。タイトルに惹かれた。
◆感想
・中国出張前に、かの国がどのような経緯にでどのような中心人物によって成り立ったかを把握する上ではとても参考になった。すなわち、建国に至る経緯もかなり複雑で、共産党は国民党に勝利したが、その当時は共産党の一党独裁や社会主義等は何も決まっておらず、民主主義を目指し、社会主義は遠い将来としていたはずなのに、毛沢東が急にソ連のやり方をまねて社会主義を始めるなどかなり無理があるのだなと感じた。彼の3人目の妻の江青も問題。彼の大躍進政策の大失敗で国民は飢饉になるなど、日本との戦争、内戦が終わり、ようやく統一国家ができて、地主から解放され、農民と労働者の国家になったはずが、飢饉、そして粛清等続いた。歴史は繰り返すのなら、かの国が自壊するのも必然かもしれない。
・今回は毛沢東のみ読了。露出張前にはスターリン部分を読みたい。
◆引用
・なし -
新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、3階開架 請求記号:312.8//N32