- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344984721
感想・レビュー・書評
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傍聴席で語られる事件の真相は、ともすれば自分が犯した事件だったかもしれない。うちだって、危うい種が沢山散らばってる。
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ニュースを見た段階では「なんて酷い人が起こした事件だ!」と憤った事件も、裁判の場で明かされる背景に言葉をなくしたりした。
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裁判傍聴をするようになって興味を持ったが、あまり悲惨な話は読みたくなくて断念
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『母さんごめん、もう無理だ』に続く裁判傍聴記。
この中には有名元野球選手やお笑い芸人、漫画家兼アーティストの女性など、耳目を集めた事件も取り上げられている。
記憶に残る事件がある。
「ラビットケージに消えた悲鳴」
3歳の次男をウサギ用のケージに閉じ込めて死亡させた虐待死事件である。
被告人の父が言う、児童相談所に次男を一時的に預けたいと申し入れたのに断られた、親の愛情が足りないと言われた、そんな主張がなされている。
その全てを真に受けることはできないが、おそらく発達に何らかのハンディを持った子供を育てるのは苦しかったのではないかと推察される。
もっと支援があれば、いや、行政が家庭にどこまで介入すべきか、予算も人手も足りない、そんな中で、どうやってこの子を助ければよかったのか。
児童相談所だけ、行政だけ、親だけ、そんな一箇所に責任を押し付けて終わる問題ではないのだ。
「渋谷の闇で消えた赤ちゃん」「LINEに残った虐待の記録」「通学路で奪われた9歳の命」
私が立ち止まった事件は子供に関するものばかりだった。
決して私がいい人だからではない。
いい母親でもないし、彼らを救える仕事をしているわけでもない。
逆だ。
心に闇を、同じような闇を、抱えて生きているからだ。
裁判でも決して全ては明らかにはならない。
だからこそ、私たちはせめても、知って、感じなければならない。
そうあらねば、社会もかわらない、自分自身も救われることなど、ない。 -
読んでいて、途中で気分が暗くなってしまった。人生何が起こるかわからない。
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虚しさ、怒り、憤り・・・。
一つ一つの裁判の様子を読み終えるたびに、ふつふつと生まれてくるこの感情をいったいどんな言葉で表現したら良いのだろうか。
今の僕にはそれを表現するに適した言葉はわからない。 -
様々な事情があるにせよ、人の命の重みを軽んじるべきではないということだ。
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東2法経図・開架 B1/11/471/K