歴史と戦争 (幻冬舎新書)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344984967

感想・レビュー・書評

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  • 半藤日本史のエッセンスを明治から昭和まで、明瞭な言葉で語られている。その経験と知識は貴重。

  • 半藤利一氏の著作から切り貼り でも半分ぐらいは気持ちを新たに勉強になった
    戦争は悲惨なのは当然 問題は責任が明確になっていないこと
    「勝海舟」の評価高い 私も当然と思う 無血開城に加え、日清戦争に大反対
    大義なき戦は、結局国を滅ぼす その通りになった

    国家を滅ぼした戦犯は
    山縣有朋 官僚制度 統帥権の独立 帷幄上奏権 治安維持法 現人神思想
         伊藤博文は歴史に残せなかった
    近衛文麿 蒋介石を相手にせず ずるずると国費20兆円、人命50万人
    東條英機 戦陣訓の罪 超形式主義
    →忠義の士が国を潰す[勝海舟]

    ノモンハン事件の5つの教訓
    ①陸軍エリートの根拠なき自己過信
    ②驕慢なる無知
    ③エリート意識と出世欲
    ④偏差値優等生
    ⑤底知れない「無責任」 →私はこれが一番と思う

    それにしても読めば読むほど腹が立ってくる

  • 先の大戦前後、敗戦の経緯、すべて事実は学校で教わっていないと痛感。あの時代を生きた筆者の語る事実をもう一度かみしめなくてはならない昨今

  • 引用を集めて、歴史の背景を描く。
    ただ、文学なら文学、庶民の言葉なら庶民の言葉、軍人の言葉ならそれと統一した方が良かった。また、引用文献も余り多くはなく、繋がりが悪かった。

  • 客観的に歴史を振り返れば振り返るほど、日本人ほど熱しやすく冷めやすい民族はないのではないか?いずれまた近いうちに間違いなくこの国は戦争に熱狂してしまうような気がしてしまう…。
    ご本人も去ることながら、石田陽子さんに脱帽。

  • 著者の総集編的な一冊。これから読んで、興味のある1冊を探せるもしれない。個人的には興味惹かれる文書もあり面白かった。

  • 半藤一利のこれまでの多数の著作から、幕末から平成までの日本近現代の歴史と戦争に関する発言を集めた一冊。それらが言及する内容に関して時代順に並べられているので読みやすいところが本書の特徴。その作業は本人自身じゃない旧知の女性とのことで、もはや半藤一利の著作とは言えない気もする。本人が一番喜んでいるような一冊になってるのでしょう。昭和初期から戦争中、戦後に関する著者の言葉は実際にその時代を生きてきた人だけあってとてもリアルに感じる。昨今の日本スゴイぜ本とは違って。

  • 半藤さんの今までの著書のまとめを歴史順に摘んだ図書でした。半藤ファンや昭和史の好きな方にはお勧めします。私は初心者ですのでもっと勉強して再度読み返したい。

  • 昭和の遺書です。忘れてはいけない遺書です。

  • 東2法経図・6F開架 B1/11/495/K

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著者プロフィール

半藤 一利(はんどう・かずとし):1930年生まれ。作家。東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「文藝春秋」「週刊文春」の編集長を経て専務取締役。同社を退社後、昭和史を中心とした歴史関係、夏目漱石関連の著書を多数出版。主な著書に『昭和史』(平凡社 毎日出版文化賞特別賞受賞)、『漱石先生ぞな、もし』(文春文庫新田次郎文学賞受賞)、『聖断』(PHP文庫)、『決定版 日本のいちばん長い日』(文春文庫)、『幕末史』(新潮文庫)、『それからの海舟』(ちくま文庫)等がある。2015年、菊池寛賞受賞。2021年没。

「2024年 『安吾さんの太平洋戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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