- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344986367
感想・レビュー・書評
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一章と二章はそれぞれ「中動態の世界」と「勉強の哲学」の刊行記念対談を収録したもので、これら2冊を読んでいるとやや物足りなさを感じる。千葉雅也が一章の中盤で小説ってのは魂のステージが低い人と人との間のトラブルを描いたもの、そんなものはアホらしい、愚かだと一蹴していて、「なるほど! そうだそうだ!」とノッてしまった。しかしあとがきで対談当時の自分から今の自分への大きな変化の一つとしてこの言明を挙げつつこれを否定してるのを見てしまい、そこそこダメージをくらった。
五章でのアガンベンの炎上騒動から責任と意思(國分さんは中動態すっきゃな〜w)、エビデンス主義へと展開する話は面白かった。
それにしても対談本って実際の対談の書き起こしからどんくらい修正されるんだろう。即興のフリートークだったら言葉選びとか含めて2人頭良すぎやろと思うが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
東2法経図・6F開架:B1/11/634/K
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現代に生きて社会の病的に感じることや不安について清々しいくらいに切り込んでいて、もやが晴れる気分で読みました。お二人の俯瞰した視点から自分だけでは見えなかった世界について考えを巡らすことができました。また、言語そのものが消えて行く過程にあると実感は湧かないものの、消えつつあるとはどういうことか、感覚思考も変わる新時代が来る心の準備をさせてもらいました。
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まだ
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2017年頃から2020年までの國分功一郎と千葉雅也の対談を収録したもの。散文的ではなく一本テーマのようなものが横たわっている。非常に読みやすい。
特に第四章、第五章が楽しかった。