ギリシャ神話 (現代教養文庫 430)

著者 :
  • 社会思想社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784390104302

感想・レビュー・書評

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  • ギリシア神話と北欧神話の物語の内容を、わかりやすいことばで再説している入門書です。

    本書とおなじく文庫で読むことのできるギリシア神話の入門書としては、呉茂一の『ギリシア神話』上下巻(新潮文庫)があり、おそらくある程度の読者を獲得しているのではないかと思うのですが、同書はギリシア文学の専門家による比較的くわしく書かれた本で、わたくし自身はややハードルの高い内容だと感じました。

    本書も、やはり古い本ではあるのですが、著者は西洋の児童文学などの翻訳を数多く手がけてもいる詩人であり、現代の読者にも抵抗なく読むことができます。

    また「あとがき」には、「ギリシャ神話と並んでヨーロッパの二代神話とされる北欧(ゲルマン)神話については、未だよい紹介書もなく、専攻する学者も殆どない状態だ」と述べられています。現在では、こうした状況はかなり改善されており、たとえばマンガやアニメなどを通して北欧神話に興味をもったひとが、そこに登場する神々やそのエピソードなどを知ることはずっと容易になっていますが、本書の紹介はいまでも有益ではないかと思います。

  • ★★★☆☆

  • 人間は、神に作られた存在だから、いくら英雄となっても、神にはなれない。神は同じ位、自分の立場を侵すことを許さず、侵そうとする人間を強く罰する。
    血は、花となり、オアシスとなるといったように、身近にあるものはだいたい神様絡み。

    アタランタとメラニオン夫婦は、結婚の経緯なんて関係ないよっていってるみたい。賭けで負けたから結婚しても、幸せに一生暮らすこともできる。逆に熱望して結婚しても、浮気をするかもしれない。ゼウスみたいに。
    ただ、愛は信頼のないところでは生きていけないので、その信頼を守ることが大切。信頼は1対1が一番強い。だから浮気はしてはいけない。それは、務めること。

    神話に登場する名前は、いろいろな物語の題材となっていることがよくわかる。こうした神話の中での役割とか少しは知っていれば面白いのかな。

  • ギリシャ神話と北欧神話のおもしろい話だけ。みたいな一冊。なんとなーく理解したい人向け。おもしろかったー。

  • 090215(n 090412)

  • RPGのキャラクターの大半はギリシャ神話でできていると思います。ゲーム系の仕事したい人はコネコネするのにいい本だと思いますよ。

  • 神話はおおらかでいいよね。これはポイント解説型。

  • 父から譲渡。
    ギリシャ神話大好き。

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著者プロフィール

文芸評論家・翻訳家。1906年鳥取県生まれ。高校卒業後、代用教員等を経て、岩波書店に入社。退社後、東北大学文学部で学ぶ。雑誌「近代文学」等の創刊に参加し、日本女子大学教授をつとめる。北欧文学に造詣が深く、ムーミン童話全集をはじめ、多くの作品を翻訳し、日本に紹介した。著書に『アンデルセンの生涯』(毎日出版文化賞受賞)、『山室静著作集』(平林たい子賞)など多数。2000年逝去。

「2020年 『ムーミン全集[新版]6 ムーミン谷の仲間たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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