ラーマーヤナの宇宙: 伝承と民族造形 (慶應義塾大学地域研究センター叢書)
- 春秋社 (1998年2月1日発売)
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感想 : 1件
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- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784393132746
作品紹介・あらすじ
マハーバーラタと並び称されるインド二大叙事詩のひとつラーマーヤナは、3世紀頃に現在伝わる形になったのちも、歴史・地域・民族ごとに変容しつつ、時を越え海を越えて、アジア各国の文学、演劇、建築に、ラーマーヤナ文化圏ともいうべき巨大なひろがりを形成した。本書は、綿密な研究にもとづき、貴重な図版・写真を多数用いながら、ラーマーヤナのインド本国における展開と、アジア各国へ伝播し変容する過程、そして、そこから生まれた文化と芸術の姿を一望する。
感想・レビュー・書評
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私がラーマーヤナに興味をもつきっかけとなった一冊です。
ラーマーヤナについて、成立から粗筋、周辺諸国への伝播などの概要をつかむにはもってこいの本。
また、ラーマーヤナってひとつの本ではないの?という向きには、そういった単純な話じゃない!色んなversionがあってね…というのがわかる本でもあります。
ラーマーヤナというひとつの神話を、各人が各地域でどのように解釈しアレンジし改造していったか…それを1冊で俯瞰できる贅沢な一品です。
この本の後に読んだ東南アジア版のラーマーヤナについての論文を読んで、個人的に東南アジアのラーヴァナ(ダッタギーリ)はヘタレになったと思うのですが、どうですか?詳細をみるコメント0件をすべて表示
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