ラーマーヤナの宇宙: 伝承と民族造形 (慶應義塾大学地域研究センター叢書)

制作 : 金子量重 
  • 春秋社 (1998年2月1日発売)
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本棚登録 : 11
感想 : 1
5

私がラーマーヤナに興味をもつきっかけとなった一冊です。
ラーマーヤナについて、成立から粗筋、周辺諸国への伝播などの概要をつかむにはもってこいの本。
また、ラーマーヤナってひとつの本ではないの?という向きには、そういった単純な話じゃない!色んなversionがあってね…というのがわかる本でもあります。
ラーマーヤナというひとつの神話を、各人が各地域でどのように解釈しアレンジし改造していったか…それを1冊で俯瞰できる贅沢な一品です。

この本の後に読んだ東南アジア版のラーマーヤナについての論文を読んで、個人的に東南アジアのラーヴァナ(ダッタギーリ)はヘタレになったと思うのですが、どうですか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アジア関連
感想投稿日 : 2009年7月29日
読了日 : 2009年7月29日
本棚登録日 : 2009年7月29日

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