母が重くてたまらない 墓守娘の嘆き

著者 :
  • 春秋社
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393366257

感想・レビュー・書評

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  • p. 136 家族とは万古普遍ではなく、
    世界共通でもなく、本能的なものでもない

  • ああ、私もこんなときあったな、って。読みやすいし、文字数もそれほどではないので、すぐに読めます。でも、コンパクトながら、ポイントは抑えてあって、娘と母の問題、母の抱える問題、ひっそりと控えている父の問題がわかりやすく類型化されています。そして、それぞれに対する処方箋まで。母との関係で悩んでいる娘、娘との関係で悩んでいる母、そして、妻と娘の関係で悩んでいる夫に…、一読の価値はあると思います。

  • 母と娘、そしてそこに隠れて見えづらい本当の問題点―父と母の関係―について論じた本。
    ACについて今ではいろいろな本が書かれているが、やはり母との関係に悩む娘にとっては、この本が古典であり基本書なのではないだろうか。

    自分にあてはまりすぎて、ちょっとつらい。
    けれど、前を向いて歩いていきたい。
    カウンセリングに行ってみようかと思う。
    ----------
    2024.3.4追記
    2022年にカウンセリングに初めて行き、2024年に母がカウンセリングに通うことになりました。

  • 自分にもこういう事があったな、と思いつつ読了。
    墓守り娘だけでなく 個性的な母親を持った上
    責任があって、権利はないような
    「長女」にもお勧めかもしれません。

  • 今は雇用が安定してないからか、女友達の多くは実家で暮らしている。私は親とずっと一緒にいたら逆に親の愛情に押しつぶされそうだったので、嫌がられながらも実家を出た。実家暮らしの女友達の中には、親に将来をかなりコントロールされている子も少なからずいるので、読んでいると彼女たちの話を思い出した。「嫌い」「好き」で白黒つけられない親子関係、お互い程良い距離感を保つことがいかに大切かわかる。「娘のため」「母のため」を言い訳にした依存関係はタチが悪い。

  • 母親が娘をコントロールして(本人は無自覚な場合も多いらしい)、自分の描いた通りの人生を歩ませるということの恐ろしさ。その根底には夫との関係があるということもうなずけました。自分の評価が子育て、子どもの出世にしか見いだせないとしたら、こうなっていくのも仕方ないような気もします。だとすると社会的な風潮も問題なのかなぁ?母親に抑圧されている娘さんたちの悲劇、恐ろしいです。

  • 著者、かなり難しい漢字を使っていらっしゃいます。私漢検二級持ってますが、読めない漢字がいくつもありました。私も墓守娘かなぁ。

  • 母と娘の密接な関係に着目した本

    世間は、母と息子の関係として所謂、「マザコン」を中心にあげているけれど、母と娘の場合は何て言うのだろう?と疑問に感じた場合は手に取ってみると良いかも。


    事例は納得できるものは読んでいてもちろんあったのだが、共感できる家庭水準といったものが限られてくるものが目立つので、理解は得られにくいものもあり、タブーに挑戦した内容に感じられる。


    母性神話論も著者に掛かればおんぶお化けに早変わりな母親論は中々の過激っぷり。

  • 無神経な侵入や支配に対して必要なことは、とにかく逃げるか拒絶する。

  • うわー。

    読んでる間に、頭がくらくらした。

    心がえぐられる気がしたよ。

    個人的にはね、信田さんがおっしゃるような、感情にわざわざ「怒り」とか名前を付けてはっきりさせることよりも、手放す事を選びたいと思う。

    ただ、自分の心の中の、何か重たい物の正体がはっきりしたのはいいと思うのね。

    自分と他人との「境界」を自覚していない人に論理は通じない、とか。いろーんな「あの頃」がフラッシュバックした。

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著者プロフィール

公認心理師・臨床心理士、原宿カウンセリングセンター顧問、公益社団法人日本公認心理師協会会長。1946年生まれ。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。駒木野病院勤務、嗜癖問題臨床研究所付属原宿相談室室長を経て、1995年原宿カウンセリングセンターを設立。アルコール依存症、摂食障害、ひきこもりに悩む人やその家族、ドメスティック・バイオレンス、児童虐待、性暴力、各種ハラスメントの加害者・被害者へのカウンセリングを行ってきた。著書に、『母が重くてたまらない』『さよなら、お母さん』『家族のゆくえは金しだい』(いずれも春秋社)、『カウンセラーは何を見ているか』(医学書院)、『アダルト・チルドレン』(学芸みらい社)、『家族と国家は共謀する』(角川新書)、『タフラブ 絆を手放す生き方』(dZERO)、『共依存』(朝日文庫)などがある。

「2023年 『家族と厄災』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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