ザ・世のなか力: そのうち身になる読書案内

  • 春秋社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393499146

感想・レビュー・書評

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  •  女性誌とウェブマガジンに連載された、風変わりな“コント形式の読書案内”の単行本化。
     そば屋兼古本屋(!)を営むパオロのもとに、ご近所の婦人がさまざまな悩みを持ち込む。そして、パオロがその悩みを解決する糸口になりそうな本を紹介してあげる、というスタイルで毎回作られているのだ。

     パオロ(著者の分身)が落語における「ご隠居」的な賢者の役割で、毎回のやりとりは落語のような軽妙洒脱な笑いに満ちている……と言いたいところだが、正直、コント部分は面白くない。ベタなギャグやボケも多くて、あまり笑えないのだ。
     それに、肝心の本の紹介に行き着くまでの前振りが長くて、その分、読書案内としては中身が薄い印象を受けてしまう。

     そもそも、コント形式にする必然性があったのだろうか? ストレートに「パオロ・マッツァリーノの書評集」にしたほうが、ずっとよい本になった気がする。読書案内の部分は十分面白いし、ブックガイドとしても有益なものになっているのだから……。

  • コント仕立てで1テーマごとに本を紹介している。合計42テーマある。中には面白そうな本もあった。けど全体としてはなんかいまいち。

著者プロフィール

パオロ・マッツァリーノ(Paolo Mazzarino):日本文化史研究家。著書に『反社会学講座』『続・反社会学講座』『誰も調べなかった日本文化史』(以上、ちくま文庫)、『読むワイドショー』(ちくま新書)、『「昔はよかった」病』(新潮新書)、『サラリーマン生態100年史』(角川新書)、『思考の憑きもの』(二見書房)などがある。

「2023年 『つっこみ力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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