気弱な人が成功する株式投資(祥伝社新書) (祥伝社新書 353)

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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396113537

感想・レビュー・書評

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  • タイトルから想像すると、株式投資に興味はあるけれど今一つよく分からなくて敬遠している個人投資家予備軍に向けて書かれた本のような印象を受ける。
    だが実際中身を見ると、著名な投資家の半生や格言を適当につなぎ合わせて書いた、ほぼ実効性のない文章ばかりでほとんど学ぶことはなかった。

    著明な投資家の教えがそのまま引用されてきているので、全く中身がないとは言わないが、実際に個人が投資を始めようとして、参考になる部分はほとんどない。
    本書の第一章で押している、フィリップ・フィッシャーの教えでは、噂やニュースに惑わされるのではなく、投資先の会社に対する「とっておきの情報」を使うべきという教え。これはどう考えても個人投資家向けのアドバイスではなく、運用業界で働く人向けだろう。会社の社長などに直接取材に行ける機関投資家と比べて個人が持っている「とっておきの情報」なんてたかが知れているだろうし、本当に「とっておきの情報」はインサイダー取引か怪しい部分も出てくるだろう。

    また、ところどころ日本の株式市場に当てはめてみたらこの教えはどう有効だろう、みたいな検証をしているが、昔この商品がヒットしたときに勘付いて株を買っていれば今は何倍になっている、といったほぼ再現性のない検証をしている。ただの「気弱な人」がどうやってプロも含めた他の投資かを出し抜いて勘付くというのか、具体性のあるアドバイスはほぼない。(まぁ強いて言えば、バフェットの得意分野に集中しろ、という教えかな。)

    興銀出身でスタンフォードMBA・トップ層の外資系投資銀行と素晴らしいキャリアを歩んできた方みたいだが、恐らく個人投資家としては人に語れるほどの経験もなく、そんなに成功もしてないのではないだろうか。

  • 成功した投資家達の売買の基本を解説
    ・フィッシャーも偉大な投資家(3冊の著書)バフェットも崇拝
     基本中の基本 40年後にも有効
    ・損失から得る負の効用が利益から受ける満足の効用より大きい。本能のままに行動する事を避ける
    ・日本人は将来では無く今を信じる傾向にある
    ・投資家がわずか5%の利益で満足してしまったら失敗。
     株式投資をする意味が無い。大儲け出来る可能性がある。
    ・マーケット全体が上昇する時は、個別株は無視してマーケットに乗った方が早い
    ・所有する株の考え方:今余分なお金が有ったら現在の株価で買うか?
     買う気が起きなければ、保有を継続するべきでは無く売却すべき。

  • 言いたい事はわかるがまあなあ。難しいよね

  • なんだ、このダメ本はっ!

    実績のない人が他の本から適当にネタをピックアップして新書の体裁にした本。
    著者のオリジナリティーが無いのが残念!

    これだったら最初からフィリップ・フィッシャー、ピーター・リンチ、ウィリアム・オニール、ウォーレン・バフェットの本を読めば足りる。

    著者の他の本を読まないことに決めた。

  • 大きく損をしないこと。
    それが一番大切なのかな。
    大きなリターンを取りに行く決心ができれば、有用な内容かと。

  • 低金利時代の現在において、銀行預金にしておくよりも株式投資をしたほうが良いと思って実行してきましたが、私にはセンスが無いのでしょうか。

    結局良いレッスンを長々をしてきたという印象しか残りません、活発な売り買いをしなかったせいもあり、リーマンショック後のマイナスが最近の株高でようやく元に戻ったという感じです。

    この本では、成功する株式投資というタイトルがついていますが、大きく失敗しないようにするにはどうすれば良いのかをいう点から書かれていると思います。中でも有名な考え方のようですが、バフェット氏の考え方(イメージできるものに投資する、株を買ったら暫く保有する)は王道だと思いました。

    さらに投資する方針を決めておく(価格がどうなったら売るのか)ことも大事ですね。社会人生活も残り少なくなってきていて、積極的な投資ができる時間が限られてきているとは思いますが、このような本を参考にして火傷をしない程度に良い勉強をしていきたいと思いました。

    以下は気になったポイントです。

    ・バフェットが常にハイテク株と距離を置いてきたのは、ハイテク業界の将来像を彼が上手に思い描けなかったから(p21)

    ・フィッシャーのアドバイスによれば、元社員から情報をとる場合には、同時にその社員がどうして社を辞めることになったのかを知る必要があると指示している(p37)

    ・フィッシャーは、いったん投資した以上は3年間は持つ、という3年ルールを堅持した。これは同時に3年経過しても思ったような結果を生まない場合は、その場で売るという意味も含む(p41)

    ・バフェットの投資5原則、1)銘柄は自分で勉強して選ぶ、2)1,2年後の経済の変化を予測して大局観を持つ、3)株価には妥当な水準があることを知る、4)株価は最終的には業績で決まる、5)不測の事態などのリスクは常にある(p53)

    ・個人投資家が採るべきアプローチは、得意分野に特化する、生活の質を犠牲にしない、である(p66)

    ・投資対象とすべき銘柄数は、できれば1社、多くても3社(p68)

    ・健全な投資には、知識・経験・そして感情の制御が必要(p79)

    ・1株あたりの純利益と株価は、平均値は14倍程度(p96)

    ・日本ではETFは余り知られていないし残高も少ない、2013.8で6.4兆円、アメリカは143.8兆円の5%以下(p117)

    ・個人投資家といえども、買った株は1週間に1度はチェックする、2割下がったら売ることにする(p121)

    ・自分が所有しているものにつける売値は、自分が保有していないものに場合につける買値よりも高い傾向がある、これがセイラーの所有効果である(p125)

    ・余分なお金があったら、今の株価でもっと購入するかどうか、で考えてみると「所有効果の罠」に陥らない(p126)

    2014年5月11日作成

  • 投資家として名が通っているフィッシャー・バフェット・是銀を中心に著者の体験談も含め、過去に起きた実際の株の動きを例に解説+少々心理学も織り交ぜている。
    株の名言多数。
    結局10倍以上の利益の出る株を見つける事が必勝法。
    この株を見つけた場合の売り時には触れず。
    大きな相場を見るより過去の歴史にならえというスタンス。
    タイトルと著者の言いたい事は少し距離が有り。

  • タイトルからはわかりずらいですが、ウォーレン・バフェットやフィリップ・フィッシャーたちが実践したバリュー投資について書かれていました。売りの説明に出てきた、「今、余分な金があったら、今の株価でもっと購入するだろうか?」(ノーなら売りを検討)の質問は使っていこうと思いました。

  • バフェット、フィッシャー方面の投資手法について。んまあ、うーん、まあ手堅い株を安値で仕込むのがまあ悪くはないと思っておるし、そういう内容。目新しさはさほど。とりあえずカバー。

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著者プロフィール

1953年、東京生まれ。早稲田大学政経学部卒業後、日本興業銀行へ入行。スタンフォード大学経営大学院で経営学修士(MBA)を取得。J・P・モルガン、メリルリンチ、リーマン・ブラザーズの各投資銀行でのマネージング・ダイレクターを経て、経営コンサルタント会社「インフィニティ」を設立。著書に、『投資銀行』(PHP研究所)『気弱な人が成功する株式投資』(祥伝社新書)『残酷な20年の世界を見据えて働くということ』など。日経CNBCテレビでコメンテーターを務める。

「2016年 『不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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