日本人は100メートル9秒台で走れるか(祥伝社新書) (祥伝社新書 363)
- 祥伝社 (2014年3月31日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396113636
感想・レビュー・書評
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2022.3.27
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日本のバイオメカニクスの第一人者によるランニング新書。体幹部の筋肉を鍛え、その力で足を動かす。内転筋を適切に体幹に近いところを鍛えることにより、腰を引き戻す動作が足の動きに先行し、また股関節をスイングさせる能力が高まる。ピッチは上限があるがストライドは広がる。ボルトが早いのもそれが一因。
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108円購入2018年11月4日
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もうすぐ陸上記録会の練習が始まるが,気合いや「頑張れ」という励ましでは,速く走ることはできない。科学に基づいた指導をしていく必要がある。
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タイトル通り、「日本人は9秒台で走れるか」というテーマを主題に、走るという行為そのものをバイオメカニクスの観点から解剖し、更には日本の文化的視点も解説している良書。
テーマを絞りこんでいるぶん内容が薄くなっていると思われるが、読みやすさいう効能も生み出している。門外漢でもすらすら読破できた。
個人的な話になるが、しばらく前から「ワラーチ」という走るサンダルを使用していて、このメキシコ生まれの新しいギアを使いこなすべく試行錯誤していた。
その過程で見い出した、腰から大きく振り出すこと、ブレーキをかけないこととを注視することなど、「走る原理」と思われることが肯定的に捉えられていたので安心した。
わらじには爪先部分の天板がないことは初めて知ったし、その効用も当然初めて聞き及んだ。
またバイオメカニクスに通ずる著書が開発した履物がサンダル様のものだったことも軽い驚きだった。
この本が本来どのような人をターゲットにしているのか分からないが、現在ベアフットランに興味があり、裸足系ランナーのバイブル、Born to runの解剖学的なパートを楽しめた人には面白く読めるのではないかと思う。 -
ただしい姿勢が一番楽な姿勢。