黄昏の囁き (ノン・ノベル 415)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 157
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396204150

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  • 「囁きシリーズ」第3作。綾辻氏いわく、「緋色の囁き」「暗闇の囁き」「黄昏の囁き」の〔三部作〕との事でシリーズ最終作となる。
    兄の死亡で帰郷した翔二、事故死なのか自殺なのか?事故死にこだわる両親に不信感を抱く翔二。しかし亡くなる前に不審な怪電話に兄は怯えていたらしい、他殺なのか?
    翔二にははっきりとしない、兄の死に関わる幼い頃の記憶がある。昏く赤い「黄昏」の記憶、丸く切り取られた記憶、おじぞうさま、わらった、サーカス、そして兄の同級生が殺される。
    ホラーという点で今作の犯行動機の狂気性は異常だが、前々作より前作、前作より今作とホラー色は薄れ、よりミステリー色が濃くなった。二転三転する推理、数々の伏線に惑わされ、先が読めない。散りばめられた伏線は見事に回収されるが最後はまさかの展開だった。「緋色の-」「暗闇の-」が余韻の残るラストだったのに対して、「黄昏の-」ははっきりとしたラストでスッキリとしている。前2作を読んでいればわかる共通した地名や名前、名称が出てきて、にやっとしてしまう。
    本格推理ミステリー。
    ★★★★✩ 4.0

    「黄昏の囁き」

    目次

    序章 7
    ✻ ✻ ✻
    第1章 帰郷 19
    ✻ ✻ ✻
    第2章 邂逅 37
    ✻ ✻ ✻
    第3章 訪問 53
    ✻ ✻ ✻
    第4章 疑惑 70
    ✻ ✻ ✻
    第5章 追憶 97
    ✻ ✻ ✻
    第6章 浮上 122
    ✻ ✻ ✻
    第7章 恐怖 146
    ✻ ✻ ✻
    第8章 探索 171
    ✻ ✻ ✻
    第9章 破局 190
    終章 223
    あとがき 226

  • こちらはちょっと印象に残らない感じ。
    あとがきの有害図書狩りに当時を見た。
    今も昔も変わらんが。

著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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