黒祠の島 (ノン・ノベル 708)

著者 : 小野不由美

• 祥伝社 (2001年2月1日発売)

感想・レビュー・書評

[夕凪夏留さんの感想 · 2005年11月3日]

やたら難しくて読むのにかなり時間がかかった。
ストーリーはよく覚えていないのだけど…。
ファンタジーなんだかなんなんだかいまいちジャンルがわからない。

[柚芽さんの感想 · 2005年10月30日]

一人の女性作家の失踪が引き起こす、「夜叉島」で起こったミステリー。この孤島では、古くから恐ろしい因習が受け継がれていた・・・。<br>
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*<br>
これを読んだのは、中学生くらいかな？宗教というか、信仰の恐ろしさに戦慄しました。十二国記を書いた小野不由美の作品です。びっくりですね！でも、細部の緻密さは２作品共に表れているなと思いました。

[天音さんの感想 · 2005年9月1日]

どきどきしながら読みました。長編って言う割にはそんなに長くなかった気が…すごく面白いのに最後が一気に詰まってる気がして残念でした。

[dtsさんの感想 · 2005年8月7日]

つまらないという感想をよく聞くけど私はすっごく面白かったです。小野さんぽいミステリだと思いました。

[★★★★さんの感想 · 2005年6月29日]

突然失踪した友人を探しに彼女の故郷である「夜叉島」に向かった探偵はそこで奇妙な殺人事件に出会う・・、こういう閉鎖的な環境での話っていうのは本当に怖いです。
昔からのしきたりが現在でも残っていて、そこの人々もそれに従っているというなかで、人々が隠す事件の真相を暴くというのは、いつ不条理な妨害にあうのだろうかとハラハラします。しかしこの話の中では、常識的に動いてくれているようで、何をやっても妨害されるわけではなかったのでちょっと安心しました。警察も敵というようなのではどうしようもないですから。
ちょっと展開が読める感じもありましたが、こういった閉鎖的ホラーが一番怖いのかもと思いました。

[橘さんの感想 · 2005年5月28日]

夜叉島という閉鎖空間で黒も白になる、証拠品は消されていく。閉鎖的な小さな島特有の気味悪い風習。ラストはちょっとほっとしました。

[ハルさんの感想 · 2005年5月25日]

閉鎖的な島の様子や奇妙な風習が繰り広げられる光景などの描写が良かった。物語に浸れる感じだった。かなり好きな雰囲気。
しかし、作者が『小野不由美』であると、他の作品との比較上、微妙な物足りなさを感じてしまう。もっとじっくり読ませて欲しかった。

■注意：ここから先はネタバレ■→個人的に「この作者の方のパターンだと、この人が犯人なのかな？」と思っていた人が違っていたので、なんかびっくりした。

[miky-momoさんの感想 · 2005年5月19日]

異教徒の島。
よそものを寄せつけない土地。
閉ざされた住民達の口。
暗く寒いこんなシーズンに読んだら、からだの心から冷えそうですね。
ただ残念なのは、最後の方の人物の入れ替えが分かりにくいのと、
ヒロインの葛木志保の存在が薄い。
もう少しリアルにしてほしかったですね。
テーマはとても面白かったと思います（ありがちですが）

[sokohaさんの感想 · 2005年4月29日]

よかったんはよっかたんやけど、最後のほうがたんたんと進んだって印象があります。ドキドキとかもなく、あ〜そうなんやって感じで終わりました。犯人と解豸もっとだして欲しかった。

[小倉ネオさんの感想 · 2005年4月15日]

式部剛は恋人である葛木志保の失踪の謎を解くべく、彼女の故郷である「夜叉島」を訪ねるが…、その島は、余所者を受け入れぬ、奇妙な風習の残る島であった。

[ショーゴさんの感想 · 2005年3月1日]

領主とも言える存在に支配された島で起こった連続殺人事件。それだけでも魅力的だというのにその島に漂う一種異様な雰囲気がさらにスパイスをかけてる。最後まで気が抜けない展開といいジェットコースターのように展開される最後の真相の論理といいずっと引き込まれるように読んだ。最後に仕掛けられている心理的などんでん返しも驚き。

[munさんの感想 · 2004年12月20日]

因習ってヤツ…
なじみのない土地柄なもので、ちょっとイヤかなり面食らいましたが、面白かったワ。
横溝正史のドロドロ一時はまったけど、それに似たものを感じるなぁ。

[manaさんの感想 · 2004年11月22日]

根強く残っている因習なんかが絡んでドロドロしていて私好み〜。思っていたよりあっさりしていたけれど、世の中にはまだまだ知らない世界や個人ではどうしようもできない因縁があるんだなぁと考えさせられた。その業から逃げれない人の悲しみが伝わる。

[ミサさんの感想 · 2004年10月24日]

閉鎖的な島、よそ者を嫌う島民、脈々と受け継がれる信仰、猟奇的殺人。神社仏閣とか神道とか、わたしの好きなキーワード満載でおもしろかったです。

[nahomaruさんの感想 · 2004年10月5日]

その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった―作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り、「夜叉島」という名前に行き着いた。だが、島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった…。そして、嵐の夜、神社の樹に逆さ磔にされた全裸女性死体が発見されていた…。島民の白い眼と非協力の下、浮上する因習に満ちた孤島連続殺人の真相とは?実力派が満を持して放つ初の本格推理。
<br>
【感想】
http://plaza.rakuten.co.jp/tarotadasuke/diary/200409250000/

[雪乃さんの感想 · 2004年9月28日]

わたしは『十二国記』から小野不由美を読み始めたクチなのですが、この人はこういう作品も書けるのだなあ、すごいなあと思いました。さすが綾辻の嫁。途中でこの人が犯人なんじゃ…と思っていた人が実は違ったりして、まんまとやられました。真犯人告発のシーンでは背筋がぞくぞく。そして罪と罰についてぐるぐる考えてしまいました。

島の人間と信仰の不気味な雰囲気が、物語をうまく盛り上げている一作だと思いました。

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家　ゴーストハント（1）特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」