陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫 い 14-1)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396332686

感想・レビュー・書評

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  • R4.2.16 読了。

     最後は見事に騙されてしまった。なのに爽やかな風が心地良い。ところどころに伏線は張られていたのに…。
     これぞ、伊坂ワールドって感じでした。
     また、いじめについてライオンの例えや自然界の弱肉強食の例えで説明しているところは、言い得て妙だと思う。
     それと自閉症のとこもとても分かりやすかったし、伊坂さんの優しさに触れさせてもらった感じがして、とても良かった。
     続編も読みたい。

    ・「他人に相談したり、弱音を吐いたりするのにも、コツがいるのだ。」

  • エンターテイメントとして楽しく読めました。
    テンポも良いし、登場人物も魅力的で楽しかったです。

    気軽に読める作品で、続刊も読んでみます!

    ロマンはどこだ...浪漫あるお話です(笑)

  • 個性的すぎるキャラ、広げれるだけ広げて、要素を拾ってったら一点に収束する感じ、伊坂幸太郎だなぁぁあ

    私の中で、小説における"偶然"を許せるか許せないかで、その物語へのハマり度が決まる気がするけど、これはいけましたね。
    ラインはどこなんだろ。

  • 自分には馴染めなかった作品
    響野、成瀬、久遠、雪子それぞれ個性がありバランスも絶妙だっただけにストーリーにもう一捻り欲しかった。
    テンポは悪くなかったが、作品に入り込めずページを捲る速度が上がらなかった。

  • 読みやすい文章でキャラがいきいきと描かれており面白かった。
    4人とも個性があり魅力的なキャラが多く楽しめた。

  • 初めて読んだ伊坂幸太郎さんの本。特殊な特技を持った四人の銀行強盗たちは犯罪者ではあるが、どこか品があって憎めない。彼らの軽妙でコミカルなやり取りにはクスリとさせられる。このセンスは好き。一番好きなやり取りは「ただ、目の前に死体があるのは嬉しいものではない」「死体も喜んでもらいたくて、おまえの前にいるわけじゃないだろうさ」。物語上でもう少し彼らの特性が活かされていたらなとは思うが、ラストは最初の伏線を回収しつつスカッとする展開で気味がいい。やっぱり成瀬だよ。続編も出ているので、そちらを読むのも楽しみだ。

  • テンポが良いのと、雑学が豊富である事は、同著者の必殺の武器で、同作品ではそれらが遺憾無く発揮出来ていると思う。
    成瀬の頭の回転の良さは、カッコ良くもあり爽快感をもたらせてくれる。

  • 伊坂幸太郎。個性的な銀行強盗が売上を余所の強盗に奪われ、その奪還に赴く話。題材は強盗だがタイトルや表紙の通り明るく難しいところのないエンタメ小説。ベージも多くないので気晴らしにはちょうどいのではないかと思う。

  • 成瀬の落ち着きぶりは男としてカッコいい。響野さんの軽いノリも好きです。特殊な車が出てきた時点で、なんとなく結末は読めました。なんにも考えずにさらっと読める娯楽作品です。

  • 特殊能力を持つ四人の男女が計画する、銀行強盗の顛末を描いた物語。

    サントリーミステリー大賞の佳作作品である、『悪党たちが目にしみる』を大幅に改稿したものとのことです。

    あとがきでご本人が言及されていましたが、スピーディな展開はまさに、九十分くらいの映画を見ている様な感覚になりました。

    個性豊かな登場人物たちのユーモアに溢れた会話の面白さ、伏線回収の鮮やかさなど、最後まで楽しめる軽快さと、痛快さを併せ持つ一冊だと思います。

  • それぞれのキャラが特殊能力に合わせて際立っていて、犯罪をしているのにも関わらず応援したくなる。
    最初は伏線回収に驚きもあったが、成瀬が切れ者すぎて徐々に展開が読めてきたので、最後にもう一驚きさせて欲しかった。と、個人的には思った。
    とはいえ、登場人物のキャラには惹かれたので、続編も読んでみようと思う。

  • その昔読んだ時、大爆笑しすぎて腹筋が痛かった記憶があるが、果たしてどこでそんな馬鹿笑いをしたのだろうか…

    話がスルスルと繋がって軽快に回っていく様は爽快

  • 嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった……はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!  奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス!

  • 初めての伊坂幸太郎さんの本。
    楽しく読み終えた。

    登場人物も多すぎず、至るところに「人生の名言」が散りばめられており、飽きずに読めた。

    ラストも納得出来るものだった。
    他の本も読もうと思う。

    好きだった文章は
    「人間に柴犬が殺されるところを見るくらいなら、柴犬に噛み殺される人間を見ているほうがよっぽどいい」
    私も同じ意見。

  • キャラクターは一癖も二癖もあって楽しめました。
    ストーリーはそこそこ。

  • タイトル通り愉快な強盗たちのお話笑
    かるーく読める
    主人公たち4人のキャラが濃くて印象にのこる
    成瀬は決断力に長けていて魅力的
    響野は喋りまくるちょっと変な人w
    久遠はただ単にスリのプロ
    雪子は冷静を装ってるけど頭にきた時の振り切り方がカッコいい
    関係なさそうなエピソードも伏線として散りばめていたのも面白かった

  • 伏線回収が鮮やかで良かった。
    キャラクターとしてはそれぞれ何かひとつ突出した能力を持っていて、4人合わせると最強になるという素晴らしいチーム。やる事は銀行強盗だが…
    響野のウンチクが面白かったな。
    章の最初にある、辞書めいた言葉の説明がユーモアたっぷりで印象的。

  • 強盗には会いたくないけど、この4人には会いたい

  • しっかり全部回収してる。
    単純に面白かった。

  • 映画を先に見てつまらなかったという感想しか残らなかったので敬遠していましたが、原作はおもしろい!
    出来れば原作から読みたかった
    嘘を見抜く名人、成瀬
    天才スリ、久遠
    演説の達人、響野
    精確な体内時計を持つ女、雪子
    4人の銀行強盗
    あらゆるところにつながる伏線の数々
    ハイテンポなサスペンス
    ロマンはどこだ!

  • 登場人物がみんな面白い!

  • 今まで読んだ作品よりかは進みづらかったな

  • 個性派ぞろいの四人の銀行強盗団はキャラが濃くってそれぞれが物語として成り立つし、その四人の交わされる会話にはユーモアが蘊蓄があって、面白い。
    私は主人公に感情移入できるような話を好むので、
    主人公が全員悪者であるこの話はもちろんそういった類ではなかったが、でも何故か四人が憎めない惹かれるところもあって、最後まで面白く読み進めることができた。

  • 良い娯楽小説〜!
    長いかなと思ったけど、読んでみるとテンポが良くてあっという間でした。最初から最後まで、ユーモアを含んだ会話が繰り広げられていき、自分も強盗たちの話を立ち聞きしてるような気分になる。

    伊坂幸太郎さんの作品は毎度ながら、格好良い中年男性が出てくるのが好き。たからこそダメな中年が出てきても、どこか許せるというか、キャッチーに感じる。

  • 結末が想像できてしまったのが少し残念だったけど、とても読みやすかった。

  • 何も深く考える必要なく、気楽に読める作品。
    それでも最後には裏切り返しみたいなのもあって、ある程度のドキドキはある笑
    映画化されてるの初めて知った!見てみたい!

    • workmaさん
      omuさん
      映画化されてるんですね!知りませんでした
      今度探してみます
      omuさん
      映画化されてるんですね!知りませんでした
      今度探してみます
      2021/11/28
    • omuさん
      私も解説で知りました笑
      私も解説で知りました笑
      2021/11/29

  • 一人一人のキャラが濃くておもしろかった
    自閉症についての考え方が素晴らしくて
    1番印象的だった 覚えておきたい言葉

  • 2019.12.21読了

    ほぼ初伊坂幸太郎さん。軽いタッチで書かれているが、結構個人的にはしんどく感じられるところも。

    適度にユーモアがあり、ハラハラドキドキもあり、今までにない読後感でした。
    ドラマ化されそうなお話。

  • 小気味好くぽんぽん弾む会話が面白い。ろくな大人が出てこないのに胸糞悪くもなく、少しずつパズルが完成していく感覚で読了。なんでもなさそうに書かれている台詞や小道具が伏線になっているので、一気に読み切ってしまうことをオススメする。ふふっと笑える脚色がされた辞書(らしきもの)が大変好ましい。

  • 読みやすい。今時の俳優でドラマ化して欲しい。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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