- Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396332686
作品紹介・あらすじ
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった…はずが、思わぬ誤算が。せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。
感想・レビュー・書評
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R4.2.16 読了。
最後は見事に騙されてしまった。なのに爽やかな風が心地良い。ところどころに伏線は張られていたのに…。
これぞ、伊坂ワールドって感じでした。
また、いじめについてライオンの例えや自然界の弱肉強食の例えで説明しているところは、言い得て妙だと思う。
それと自閉症のとこもとても分かりやすかったし、伊坂さんの優しさに触れさせてもらった感じがして、とても良かった。
続編も読みたい。
・「他人に相談したり、弱音を吐いたりするのにも、コツがいるのだ。」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「、」の使い方がオシャレすぎる。
この作品で伊坂さんの本に出会いました。
強盗4人の癖強い会話が非日常的なのに
リアリティがあるところが面白い。
最後にはどうなるかとヒヤヒヤしたけれど
大どんでん返しがあって
やられたなと思った。
キャラクターでは演説の達人の響野が好きかな。
響野は私の中で肩幅が広く、ゴツいイメージがある。
そして、少し肌黒いのではないだろうか。 -
図書館が休館してしまい、新しい本を買ってばかりもいられないので、この機会に、もう一度読みたかった本を再読したり、積読本の整理をしようと思いました。
この作品は再読です。
発売と同時に買った本は、私にとって貴重な伊坂さんのお名前と私の名前も入ったサイン本だったのですが、弟に貸したら返ってこなくなり、最近、また購入しました。
おそらく初版のときにはなかった新たな解説がついていたのは得をしました。
ストーリーは、嘘発見器の成瀬、演説名人の響野、体内時計をもつ雪子、天才スリの久遠の4人組が銀行強盗を働く、おなじみの(?)ストーリーです。
この強盗たちは、基本的に、相手を傷つけないという考えを持っています。
二転三転するストーリーは、一度読んだだけなので、すっかりオチも忘れていて、楽しめました。
軽妙洒脱で、トボけたセリフ回し、飄々としたテンポで調子よく進んでいきます。
伊坂さんの個性がギュッと詰まった佳作だと思います。
ここから、伊坂作品はみんな始まったのですね。
(デビュー作は『オーデュポンの祈り』ですが)
響野の「ロマンはどこだ」のセリフには、懐かしさにしびれました。 -
いやぁぁぁ
非常に面白かったです。途中まで予想も当たりましたが「そうきたか!!」って感じでした
気軽に読めるのに、内容はシッカリしてました♪
ヽ(´▽`)/ -
年度の変わり目。一年で1番忙しい時期。山盛りのお仕事をきっちり片付けた自分へのご褒美!ずっと封印していた、伊坂作品!
乗り切ったら絶対に読もうと、2月から本棚に準備していた!
ふひひ、うれしー‼︎
特殊能力を持った、四人組の銀行強盗犯(ギャング)のお話。
4000万円の銀行強盗を企てるところから話は展開されていく。とったりとられたり、騙されたり騙し返したり、きっと銀行強盗の話は世の中に沢山あると思うけれど、こんなにオシャレで笑って応援したくなるギャングは伊坂ワールドだから。
1人1人のキャラクターがなんとも魅力的。
ギャングの作法や日常生活をギャング目線で感じ発する言葉や、会話が、とってもお洒落。
あと、大小様々な伏線がはられていて、そこがパッと分かると気持ちいい。
あぁ、伊坂ワールド、楽しい♫
有隣堂書店で、伊坂幸太郎20周年記念スペシャルカバーの文庫版を購入したのですが…
1番下に今までの黄色にギャングが地球を持つカバーが、その上には人気イラストレーターが手掛けた新しいお洒落なカバーが、そして更にその上には、有隣堂書店の色を選べる『本は心の旅路』と印刷された素敵なカバーまでついて、カバーだけで三重にもなっていて…、なんて贅沢‼︎ 大切にします!-
こんにちは松子さん。
フォロー&レビューのコメントありがとうございます。
本を読むだけで満足でしたが、このように好きな本を通して人と繋がれる...こんにちは松子さん。
フォロー&レビューのコメントありがとうございます。
本を読むだけで満足でしたが、このように好きな本を通して人と繋がれる事を知ってまたひとつ楽しみが増えました。
よろしくお願いしますm(_ _)m2022/04/11 -
りょうさん、お返事ありがとうございます(^^)
『好きな本を通して人と繋がれる』って素敵ですよね♫ 私も楽しいです!
フォローしあえて嬉し...りょうさん、お返事ありがとうございます(^^)
『好きな本を通して人と繋がれる』って素敵ですよね♫ 私も楽しいです!
フォローしあえて嬉しいです…と言っておきながら、コメント書いた後フォローし忘れてました(>_<)ごめんなさーい!
先程、ちゃんとフォローしました。
こんなドジな私ですが、どうぞお願いします(^^)2022/04/11
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地球を回すほど、えらい事はしてないけど、個性あるギャング4名は魅力的!
会話は相変わらず、軽快なテンポで好きな感じ。まぁ、あ〜言えば、こう言う…「軽快かテンポ=屁理屈多い」やけど。
4章立てで、更に個人単位に分かれて、はじめに用語解説まであるって書き方も面白い。
その4名が銀行強盗成功!って思ったのも束の間…
で、盗ったお金は、御同業に取られるし、ロクな事なし。
そこから、最後までテンポ良く進み、一気に読めた!
重た〜いのも好きだけど、こういう軽いのも良いな!
最後に用語解説気に入ったのがあったので書いとく!
さつじん【殺人】
人を殺すこと。読者の興味を失わせない、唐突に発生する事象。
-じけん【殺人事件】
小説が推理小説であるのことを分かりやすく広告するために、題名に付けられる接尾語。「後光-」
…笑ける(*≧∀≦*) -
学生時代からずっと気になっていた本に、縁よく巡り合い、ついに読了。
伊坂さんの軽快さ、かつ屁理屈多めのキャラクターがごちゃごちゃ喋っている様子もなんだか微笑ましくて、面白おかしく強盗事件が展開されている。
この本にも出てくる「積み木の再構築」という言葉が、まさに読者である自分の今と重なって、ドンピシャな言葉に出逢えた気持ちだった。
伊坂さんの作品は、いつも急に歯車が変な音を立てて別の方向に回り出すイメージ。
「ん?今のってなんだろう、、」と一瞬思わせるシーンが散在していて、それを頭に置きながら推理していくのも面白いし、
あえて忘れて最後の伏線回収で思う存分種明かしを楽しむのもアリ。
銀行員の性格に合わせて「シェパード」なり「スピッツ」なり犬種で会話している所。
面白おかしく、私も職場の同僚にこの技法?使おうかな。 -
個性豊かで魅力的なギャング4人組と、楽しいときを過ごさせてもらいました。
銀行強盗のシーンは鮮やかで、時間も息もぴったり!爽快感が溢れていました。
こんな大人、素敵だな〜と思いました! -
伊坂さん3作目の長編小説。
さまざまな天才が集まった4人組のギャング。
安定の面白さで、伊坂さんらしい小説と言えるのではないか。
「陽気なギャング」だけに、そんなに悪い人たちではない。むしろ、人間味あふれるキャラに魅了される。
これは、続編も読まなくては。
銀行強盗に入る際の響野の定番台詞。
ロマンはどこだ?
僕らもそろそろ探しに行こう。-
こんばんは(^^)
伊坂作品は勧善懲悪がスカッとさせてくれるんですよね、あとはテンポのいい会話と、美しい伏線の回収。毎度毎度、気持ちのいい...こんばんは(^^)
伊坂作品は勧善懲悪がスカッとさせてくれるんですよね、あとはテンポのいい会話と、美しい伏線の回収。毎度毎度、気持ちのいい読書時間になってくれます。
さて、3作品。
どうしよう多すぎて選べません。
今目の前の本棚に(たぶん)全作品あって、見つめながら悩んでいます…
古参としては、初期作品の登場人物のリンクがたまらないものがあり、デビュー作「オーデュボンの祈り」はかなりの衝撃でした。
とはいえ3つに絞るとなると、古い作品から「重力ピエロ」になるのかなぁ。この辺からテーマが少し重くなってくるんですよね。
2つ目、ゴールデンスランバー、になるのでしょうか。こちらは勧善懲悪、という言い方が正しいのか分かりませんが、愛と信頼とが詰まっていて好きです。なんか映画化されている作品ばかりになりました…
3つめ。せっかくなので最近の作品から。「フーガはユーガ」。「逆ソクラテス」と悩みましたが、古参として、前者の重みやテーマがなんともたまらないものがあり、選びました。まだ文庫化もされていません。重たくて切ないので伊坂作品らしくない、という側面もあるかもしれないですが、伊坂さんは子どもができてから少しずつ作品に変化があり、この作品からも、その変化を感じました。過去の殺し屋シリーズならともかく、子どものことを思いながらも悪と向き合うその姿に、作家としての使命のようなものを感じました。
すみません。大好きな作家さんなので熱くなってしまいました!
古参としては、デビュー作から順番に読むをおすすめしたいです!2021/03/28 -
naonaonao16gさん、ありがとうございます!
挙げていただいた作品はどれも素晴らしいですよね。特に「ゴールデンスランバー」は僕にとっ...naonaonao16gさん、ありがとうございます!
挙げていただいた作品はどれも素晴らしいですよね。特に「ゴールデンスランバー」は僕にとっての初伊坂で大好きな作品です。
なるほど、お子さんが生まれてから作風が少し変わったんですね。そこらへんも着目しながら全作品制覇を目指したいと思います!
また、伊坂さんへの熱い想いを聴かせてくださいね!2021/03/29 -
こんにちは!
マニアックなやつもあるんですが、読んだのが昔すぎて結構忘れてるので王道を挙げてみました!
以前よりも、家族の描写が多いのと...こんにちは!
マニアックなやつもあるんですが、読んだのが昔すぎて結構忘れてるので王道を挙げてみました!
以前よりも、家族の描写が多いのと、守るべきもの、弱者の象徴として子どもが描かれることが多いなという印象です!
あくまで主観ですが…
わたしはAXを読み始めました!
またレビューアップしますのでお楽しみに!2021/03/29
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人を傷つけない 痛快強盗団のお話。
銀行強盗の話というので、少し構えていたけれど
途中で愉快になってしまい、彼らを応援していました。
強盗仲間は四人。
リーダーの成瀬は、地方公務員の係長というお堅い職業。
常に冷静沈着で、人の嘘を見抜くことができる人物。
成瀬の友人 響野は、口八丁の愉快な男。
三人目は、運転が上手いシングルマザーの雪子。
彼女には時間の経過を秒単位で察知する能力があり、
これに、天才的なスリの腕を持つ 若い久遠が加わります。
”仕事” 直前に、響野が必ず呟く言葉
「ロマンはどこだ」が、いいリズム感!
全体にユーモアがあふれていて、楽しくなってしまう展開。
例えば、強盗に入った銀行で、響野が得意の語りを披露するシーン。
「本日はお忙しいところ誠に申し訳ありません。
紹介が遅れましたが、私たちは銀行強盗です。
………なにとぞご理解を」
そして、このスピーチの間に “仕事” が終わり、去る時にもご挨拶。
「みなさん、最後までお付き合いいただいてありがとうございました。
ごきげんよう」
また、ひっそり彼らに貢献する人物たちも愉快です。
冒頭に登場する警察マニア。
意味不明の発言で、後に成瀬をうならせる 自閉症のタダシ君。
一見 役に立たない物 を真剣に開発する ひきこもりの田中さん。
どの人物に対しても、作者のほんのりした愛情が感じられました。
ああ、面白かった ♪
著者プロフィール
伊坂幸太郎の作品





