陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫 い 14-1)

著者 :
  • 祥伝社 (2006年2月8日発売)
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感想 : 3235
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今自分が一番はまっている作家、伊坂幸太郎さんのデビュー3作目の作品。
約20年前の作品でギャングシリーズの1作品名。

エンターテイメント全開の作品。
伊坂さんの作品らしく登場人物がまた個性豊かで素晴らしい。
ギャング=銀行強盗?という疑問はさておき、テンポのよい知的な会話が飛び交う伊坂節がお見事で、物語がカジュアルでスマートに写る。
さらりと流れる様に書かれた描写が後々の伏線となっており、最終的にピタリピタリと絶妙で否応もないタイミングで回収されて行く感じがとても心地よすぎる。

物語の奥深さは他の伊坂さんの作品と比べればそこまでな感じがしたが、突飛な物語の中に知的な心理を愉快に切り広げてくる辺りは唯一無二の作家さんだろうと思う。
ただ今作品ではだいぶ荒い無茶振りのエンターテイメントさが目立った気がしたが、それも一趣、次作に期待。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年1月2日
読了日 : 2024年1月2日
本棚登録日 : 2023年12月18日

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