- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396332839
感想・レビュー・書評
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辻駕籠かきの新太郎と尚平。
深川への帰りに、雑司が谷へ八ツ時までに駆けてくれと頼まれる。
しかし、帰りのために断ると「歩き駕籠」だと嗤われたため、新太郎達は髷を賭けて走り始める...
続編も出ているとのことで、楽しみ。 -
主要人物に女性がほとんど出てこないのが、残念というか。江戸の駕籠の話だから仕方ないのかな。そのせいか、のって読むという感じにはなりませんでした。話自体は面白かったんですが。
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江戸の賑やかな街並み、坂の多い屋敷町の様子が、目の前に甦るようです。
本書をはじめとする駕籠舁きシリーズに惹かれるのは、その臨場感のゆえだと思います。それは、駕籠舁きの目線、走る息遣いがあってはじめて描ける景色です。
そのうえ、新太郎と相方尚平に交わされる、サッパリした優しさ、男気が心地よく胸に響きます。
駕籠舁きの掛け声を聞きながら、江戸情緒を楽しんでいるような気分を味わえる一冊です。 -
(古本を購入)
読み始めた(11月24日)〜読み終わった(12月6日)
■菱あられ
深川駕籠の新太郎と尚平の登場。
なぜ千住駕籠の寅と竹とやり合うのか分からなかった。
新太郎と尚平は悪人ではなさそう。
菱あられは撒菱のことだね。
■ありの足音
ありの足音が聞こえるわけがない。
でも、命の危険のキワではそれが聞こえるくらい
神経が研ぎ澄まされるのだろう。
松茸が高価なのは現代だけ。
昔は普通に食べられていたとのことだ。
少し現代風に書かれているのかな。
■今戸のお軽
今戸の渡世人、芳三郎の賭け。
賭けが何かは本書を読んで貰うことにして『お軽』は
人の名前だと最後まで思っていた。
芳三郎の娘は『さより』だ。違う。
『おゆき』のことで、花札のことらしい。
■開かずの壺
3,000両の賭博は怖すぎる。
やめて正解だと思う。
■うらじろ
優しいだけでは駄目。
厳しいだけでも駄目。
何事もバランスだと思った。
■紅白餅
4人による走り比べ。
泳ぎは大河ドラマの『いだてん』を彷彿とさせた。
横泳ぎとクロール?
何となく新太郎が勝つとは思っていた。
■みやこ颪
尚平の新太郎、木兵衛を助けるための戦い。
本は途中まで。
でも尚平が勝つと思っている。 -
駕籠舁き、新太郎と尚平をメインに進む話。
二人の仲の良さが、読んでいて気持ち良いです。
同著者別シリーズの、あの損料屋さんが出てきて、思わずニヤっとしてしまいました。 -
内容(「BOOK」データベースより)
深川の駕籠舁き・新太郎は、飛脚、鳶といった男たち三人と足の速さを競うことになった。いずれ劣らぬ早駆けの達人である。しかも、深川から高輪への往復のうち帰りの大川は泳いで渡らなければならない。江戸の町は大いに盛り上がり、勝ち札が売りに出された。新太郎は相肩尚平の秘策を胸に師走の町を走る。しかし、道中、同心の大野が卑劣な罠を仕掛けていた…。
平成20年2月19日~22日 -
山本一力の江戸深川作品の真骨頂的な作品ですね!本作は、深川駕籠かきの新太郎と尚平コンビを主人公に下町の粋な義理人情に厚い深川の人間模様が爽快です!
また山本深川作品の損料屋喜八郎なども登場させるなど、他の作品のキャラも随所に惜しみなく登場させるところが、またいいですね!早速、本作の続編もいってみます! -
2017.6.1(木)¥220(-2割引き)+税。
2017.7.2(日)。 -
L 深川駕籠1
大男の二人組。
なんだか人間味溢れている。
足自慢力自慢の大男だけど、無双じゃない。負けて悔しがりリベンジを求め相手をリスペクトしてる。正義の味方でも腕自慢でもなく、体格に恵まれただけの青年の話。粋なオトコたち。