彼女らは雪の迷宮に (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 91
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337322

作品紹介・あらすじ

雪深い谷庭にある山荘に招かれたのは、年齢も職業も違う六人の女たち。従業員も他の客もおらず困惑する六人の前に七番目の客を名乗る不審な女が出現。その直後から一人ずつ女性の姿が消え…。これは連続殺人なのか?一方、弁護士兼名探偵の森江春策は巻き込まれた助手・新島ともかの救助に向かう。壮大なトリックを仕掛けた現代版クローズド・サークルミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • いわゆる「館もの=クローズドサークルもの」の雰囲気を味わいたくて手に取った。自分が館ものに期待するのは、トリックやストーリーよりも、登場人物たちのキャラクター設定と、彼ら同志の絡み、とりわけお互いがお互いを怪しんだりこの人は信用できそうとか人物評定していくプロセスであったり、その館(サークル)そのものの意匠やムード、ロケーションにあったりする。館に集められた招待客の顔ぶれや、館の見取り図が挿絵で入っていたりすることが重要。それがいいともうそれだけで嬉しくなってしまうので、そういった意味では少し期待するところとは違って残念だった。

  • いわゆるクローズドサークル物。
    新刊と思ったら、意外と前のだった。
    まぁ初読だけど、この森江探偵作品はまだまだ未読なのがあったのを気付いた。

  •  芦辺さん初のクローズド・サークル作品。
     結構好きだったんだけど、意外とブクログでの評価低い…。

     このお話の登場人物視点からしてのトリックも、このお話の読者としての視点からしても、どっちも「おぉ」て思ったの、私が単純だから?

  • 2015.7.12 購入、再読。
    面白かった記憶があって購入。
    雪深い谷庭にあるホテル招かれたのは、年齢も職業も違う6人の女たち。従業員も他の客もおらず困惑する6人の前に七番目の客を名乗る不審な女が出現。その直後から一人ずつ女性の姿が消え…。というワクワクする設定。
    携帯電話が通じるところが現代のクローズドサークルものとして面白かった。
    食事がちゃんと提供されるところもグッド。
    謎解きも「そして誰もいなくなった」からはかなり進化していて、とても面白かった。

    2012.7.2
    初めて読んだ作家さん。
    クローズドサークルものとはいえ、携帯電話で外界と連絡がとれたりするような設定が面白い。
    軽めで読みやすかった。
    (図書館)

  • 2015年4月8日読了。
    2015年4月2冊目。

  • 素晴らしい構想。やっぱりクローズド・サークルは素晴らしいなぁ。雪の山荘、嵐、ロープウェイなんて最高のガジェットだ‼︎

    ジャンルとしては『十角館の殺人』寄りかな。森江春策シリーズは面白いなぁ。

  • 東京に移転した森江事務所。新島ともかの元に届いた招待状。雪華荘ホテルにモニターとして集められた5人の女性とエステの助手としてやってきた笠岡千明。雪に閉ざされたホテル。消えて行くホテルに滞在する女性たち。森江事務所に押しかけてくる彼女たちに関係する男性たち。森江春策の関係した映画撮影で起きた事故との関係。

  • なるほど~。無理があるような気がしないでもないが、思いもよらないトリックにはため息。動機や犯人はちょっとあっさり。最後もうワンサプライズ起こるのかと期待してしまった。三津田氏の「~の如き」シリーズに慣らされたせいかw非日常ミステリーはワクワクして癖になる。怒る金獅子もかわいい。

  • タイトルとあらすじ、表紙に惹かれて購入しましたが……正直なところがっかりな内容に感じました。繰り返しの状況説明が重畳に思えるし、登場人物は多く登場しますがあまり特徴的でも無いように思えます。びっくりするようなどんでん返しも無く、どうでもいい要素にこだわり過ぎている(森江春策が東京に出てきた話とか、部屋割りの図とか……意味無いし)印象が強く残ってしまい、面白さを感じませんでした。残念。

  • 2012/2/5 Amazonより届く。

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著者プロフィール

一九五八年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。
一九八六年、「異類五種」が第2回幻想文学新人賞に佳作入選。
一九九〇年、『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞受賞。
代表的探偵「森江春策」シリーズを中心に、その作風はSF、歴史、法廷もの、冒険、幻想、パスティーシュなど非常に多岐にわたる。主な作品に『十三番目の陪審員』、『グラン・ギニョール城』、『紅楼夢の殺人』、『綺想宮殺人事件』など多数。近著に『大鞠家殺人事件』(第75回日本推理作家協会賞・長編および連作短編集部門、ならびに第22回本格ミステリ大賞・小説部門受賞)。

「2022年 『森江春策の災難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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