残り鷺―橋廻り同心・平七郎控 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396337377

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  • 橋廻り同心・平七郎控 シリーズ10

    定廻同心・立花平七郎は、大鷹と言われた父親に負けぬようにと精を出し、黒鷹と呼ばれるようになったが、上役の一色の失態を被り、橋廻同心となった。

    《ご落胤の女》
    京 一条家のご落胤と名乗る者が、大奥の御用達に推薦するた騙して、商家から金を巻き上げる事件が起き、その一行と共にいた女が死体となって、真福寺橋に流れ着いた。

    《雪の橋》
    新し橋と竹森稲荷で発見された二人の死体は、富山の薬売りの引き札を持っていた。裏に書かれた男の人相書きが、上村左馬助の道場で会った、薬売りに似ていた。

    《残り鷺》
    「茶道具 骨董 ほてい屋」に、人助けをする、頭の良い、看板犬がいると大評判。
    黒丸という名のその犬は、朝は、ほてい屋主人の弥左衛門と一緒に散歩をするが、夕方は、黒丸だけが散歩に行き、ある二階屋に寄り、餌をもらって帰るという。
    平七郎は、おさんから「亭主が酒に酔って堀に落ちて溺死たなっているが、誰かに殺されたに違いない。確かめてほしい」と頼まれる。

    平七郎と、読売屋おこうに、それぞれ、別の縁談が・・。
    ようやく重い腰を上げ、平七郎は、おこうに想いを告げる。
    どうするおこう。

  • 第十弾
    短編三話構成、
    三話とも勧善懲悪で問題ないが、何か悲しい中味を持っている。
    平七郎とおこうの仲はどうなるのか、当人は問題ないが、廻りの状況が許さない感じ
    身分もいつまでも橋廻り同心ではだめだが?
    シリーズなので?

著者プロフィール

藤原緋沙子(ふじわらひさこ)
高知県生まれ。立命館大学文学部史学科卒。シナリオライターとして活躍する傍ら、小松左京主催の「創翔塾」で小説を志す。2013年に「隅田川御用帳」シリーズで第2回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞。本書は土佐の絵師として人々の幸せを願い描き続けた金蔵の生涯を温かい眼差しで活写した渾身の時代小説。著者の作家生活20周年記念作品である。著書に「橋廻り同心・平七郎控」シリーズ(祥伝社文庫)他多数。

「2023年 『絵師金蔵 赤色浄土』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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