吉祥寺の朝日奈くん (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 2543
感想 : 226
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396338022

感想・レビュー・書評

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  • 一話が電車の片道くらいでさくっと読める短編集!
    長編で読んでみたくなった!

    交換日記を久々に聞いた、今もあるのかな?
    あり得ないからこそ想像が広がった!

  • 「彼女の名前は、上から読んでも下から読んでも、山田真野。吉祥寺の喫茶店に勤める細身で美人の彼女に会いたくて、僕はその店に通い詰めていた。とあるきっかけで仲良くなることに成功したものの、彼女には何か背景がありそうだ…。愛の永続性を祈る心情の瑞々しさが胸を打つ表題作など、せつない五つの恋愛模様を収録。」

  • 泣くとは思わなかった。
    1作品目と朝比奈くんが抜群におもしろかった。
    こういう小説を読むのも心が豊かになっていいな。

  • 5作品とも読みやすく面白かった
    ただ、叙述トリックを意識しすぎると先が読めてしまうところもあったのであまり意識しない方が楽しめると思った


  • 「交換日記はじめました!」「ラクガキをめぐる冒険」「三角形はこわさないでおく」「うるさいおなか」「吉祥寺の朝比奈くん」の5作が収録されておりどれも面白かったが、とくに「ラクガキをめぐる冒険」が好きだった。この話は倒置法のように書かれており、高校時代のラクガキをめぐって恋に発展するまでの色々なストーリーに引き込まれた。「吉祥寺の朝比奈くん」はあやうく朝比奈と真野が不倫関係ではないかと思ったが、それには朝比奈の先輩であり真野の旦那である哲雄が黒幕として関与していることに驚いた。

  • 切り口が新鮮な5つの短編集、主人公はいつも調子いいけど憎めない!

  • 評価4.5!
    中田永一2冊目。改めて、余韻を残す終わり方をするスタイルなんだなと思う。描写は自然でストレスを感じない、人間の観察ポイントが面白くて時々くすっと笑える。

  • 甘酸っぱ――ッッ

    さすが、『百瀬こっちを向いて』の作者やな

    病んだり悩んだり我慢したり傷付いたりしながら、相手のことを徐々に意識していってしまう主人公の姿が、たまらん笑

    収録5作品。
    どれを読んでても「いや―ん」ってなる。
    ロマンティックが止まらない状態になる。
    いい歳こいてても そうなる。

    作者の意図やと思うけど、全体的に「ひらがな」が多く使われてる。何でか知らんけど。

    『交換日記はじめました!』
    甘酸っぱくておもしろいのに、おしいなぁ
    日記をつけた経験がある人は分かると思うけど、
    書くときは、いまの気持ちをペンに乗せて流れのままに走らせて書くから、
    文章は砕けた喋り口調になるはずやのになぁ。日記やのに文章がカタイ。
    でもおもしろい!!
    「お弁当 温めますか??」って
    和泉遥はちゃんと言えたかな??
    山田康志は「はい」って言えたかな??


    『うるさいおなか』
    ハラナリストってか笑
    比喩がステキやな―
    螺旋階段の中心をグランドピアノが落ちていくような風景、とかね♪
    活発な異性がニガテなくせに、実はモテ女子っていう設定もなかなか♪


    『ラクガキをめぐる冒険』
    夜の校舎に忍び込んだドキドキ感が、恋愛感情のドキドキに刷り変わり、
    それがさらに月日が経って、真実を知り はっ と気付いたドキドキ感もまた、恋心に刷り変わる。


    『三角形はこわさないでおく』
    自分以外には優しくて
    自分には嘘つきで
    …そのうちオトナになって美しい三角形が崩れるのが楽しみやな と思う3人の話 笑


    『吉祥寺の朝日奈くん』
    夫婦のもつれ。
    禁断の恋は見方によっては、とてもいいシチュエーションかなと思った。でも、
    「愛する人」が「最低な奴」へと一気に降格してしまい、納得できなくても前向きに強く生きなきゃならない母親って大変やなって思った。
    「結婚して、人間がひとり誕生するくらいの愛があったはずなのに、それがいつのまにか消えてなくなっているのが、ひたすら、かなしい」
    …そうですよね
    浮気する男はみんな死んだらえ―ねん。

    2010年05月09日 

  • 固有名詞が多くて想像しやすかった
    ぐーぴたとか懐かしすぎて、、

    言葉遣いや言い回しはちょっとクセがあるなと思ったけど、独特な感じは心に残るなあと思った。

    ぼんやりこういう話あったなあてずっと覚えてそう、きりんちゃん貸してくれてありがとう!

    • 細貝さん
      そう、覚えてるのよお腹うるさいなあと思った時とか
      そう、覚えてるのよお腹うるさいなあと思った時とか
      2021/01/05
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著者プロフィール

1978年福岡県生まれ、2008年『百瀬、こっちを向いて。』でデビュー。他の著書に『吉祥寺の朝日奈くん』『くちびるに歌を』『私は存在が空気』。別名義での作品も多数。

「2017年 『僕は小説が書けない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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