- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784396343026
感想・レビュー・書評
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南町奉行所の永尋(ながたずね)掛り二ッ森伝次郎の活躍の物語です。
南町奉行の坂部肥後守は、定廻り同心を勤めあげ、倅に代を譲りはしたが、今尚衰えを見せず血気盛んんな者を「永尋掛り」として市中の探索をする職を設けた。永尋掛り同心、二ッ森伝次郎68才は、倅の新治郎が定廻り同心、孫の正次郎は本勤並として南町奉行所に出仕している。
永尋とは、迷宮入りの事件です。
本勤並とは、11ある同心の役格のうち下から3番目です。
此度は、京都を中心に西で盗みを働いていた、大盗賊夜宮一味の前の頭である長兵衛が、仲間の金を盗んで逃げた富蔵を追って江戸へ入り富蔵を追う物語と。長兵衛が、13年前に高井戸の剣術道場の前に捨てた娘妙5才を探す物語が重なっています。
【読後】
字が大きく、展開が早く、読みやすく、面白かったです。奉行所では、一家で1人だけが正規の役職に就けます。このために伝次郎が隠居して、倅の新治郎が定廻り同心になります。孫の正次郎は、新治郎が、隠居するまでは、正規の役職に就けず見習のままです。
このシリーズは、3冊目「鳶」を図書館のリサイクル資料として持っていたので1冊目、2冊目をブックオフで購入しました。
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新・戻り舟同心シリーズ一覧
03.鳶
02.雪のこし屋橋
01.父と子と 2024.06.18読了
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「購入」
父と子と ― 新・戻り舟同心シリーズ1作目《文庫本》
2017.04発行。字の大きさは…中。2024.06.15~18読了。★★★★☆
Webで発注して、ブックオフで220円で購入2024.06.14詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ますます良い!!
伝次郎のべらんめいの言葉の裏の
男っぽさ、御家人、旗本でさえ許すまじと奔走。
そのせいで、逆恨みされ、殺し屋につけ狙われる。
一方大阪から、真夏を捨てた盗賊の元親分が死病を抱えて上京。ただ、娘の今を一目見たかったから。
3年前に娘の現在を調べさせるために江戸にやった部下から音信が切れる。
同時期、元手下の一人が、盗賊一家の準備支度金を横領した事件がおこる。どうも裏切り者が殺したらしい。
二つの事件が絡み合い大捕物になるのだが。
伝次郎の男気がカッコ良いのだ。
走れない元同心。それでも、かっこいい!!
戻り舟組同心!痺れるかっこよさを堪能。 -
2017年4月祥伝社文庫刊。シリーズ1作目。シリーズ再開で楽しみに読みました。少し出来すぎの感もありますが、テンポよく進む話が面白く楽しい。かつてのメンバーが健在で安心します。
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戻り舟同心シリーズの最高傑作。泣けた。
つくづく著者の若過ぎる死が悔やまれる。 -
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