- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396344177
感想・レビュー・書評
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読んだら旅に出たくなる!
それも自由きままな一人旅!
フリマで出会った、あるスーツケースがいろいろな人の手に渡って旅するお話。
夢中になって一気読みでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サラッと読めました。
“幸運のスーツケース"と呼ばれる青いスーツケース。
1人の女性が幸せを掴んだのをきっかけにその友人たちへとバトンされるのですが、単純に幸せになるわけじゃないところがリアルで良かったです。
勇気を出せばどこへでも行けるんだ、と一歩踏み出すきっかけをくれるような作品でした。-
私も以前この本を読もう、としていました。でも、図書館の嵐に負けて、この本を泣く泣くキャンセルしました。読んでみようかな~私も以前この本を読もう、としていました。でも、図書館の嵐に負けて、この本を泣く泣くキャンセルしました。読んでみようかな~2022/09/01
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2022/09/09
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身近な人に勧められて、近藤史恵さん初読みの1冊。青いスーツケースが紡いでいく、人生の1場面1場面に心が温まりました。
青の革製のスーツケース。バザーで出会った真実を皮切りに、その友人たちへ。そしてさらに多くの旅へ。旅の形も様々で、本当に人それぞれ。様々な目的があって。青いスーツケースがそこに少し、花を添える。
連作短編のような形なので、本当にさらりと読み切ることができました。爽やかな気持ちになる1冊です。 -
この本を読むと旅に行きたくなります。レビューのとおりです。
旅の目的はそれぞれで、その旅によって自分の悩み、迷いに気付き主人公が元気になっていくのがすごくいいです。その旅には青いスーツケースがいつも一緒にいます。青いスーツケースがきっかけを与えてくれたんだと思います。
青いスーツケースの始まりが私の中では意外でした。一番最初の人の優しさが他の人に伝わって行ったのかな? -
青いスーツケースへの一目惚れから、取り巻く人たちの人生が動き出すストーリー。
短編集のようでありながら、全部がまるく繋がっている。
ありがちな構成だけれど、各章それぞれの登場人物について繊細に表現され、生かされていた。
どこにでも実在するようなアラサー女子4人の雰囲気とか、世間体と自己の葛藤と、仕事と恋と友情。
本当のスーツケースのように、色んな物語がぎゅぎゅっと詰まった一冊だった。
「空腹ならば逃げようとは考えない。だが、満腹になったとき、この子は急に空の広さに気付いたのだろうか」
「ひとに好かれることは簡単で、そして忘れられるのも簡単だということだ」
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青いスーツケースをめぐる、9つの短編集。
小説だったら、どこまでも遠くに行くことができるー。
旅をする理由は色々だ。
自分探しだったり、日常からうんと離れて羽を伸ばしたり、友達に会いに行ったり。
でもそんな、旅の中での予想外の出来事は、より格別で、自分のその後の人生を大きく変えたりすることもある。
最初の物語の主人公、山口真美は、海外旅行に行きたいと思っていても、夫に反対されて、なかなか行けないでいた。
そんなある日、フリーマーケットで青いスーツケースを見つけ、一目惚れして買ってしまう。
このスーツケースは、やがて「幸せを運ぶスーツケース」と呼ばれるようになり、使う人を次々に変えていく。
読んでいて、明日にでも旅をしたくなる。
「あと一歩の勇気」がいる場面は、人生の中で時々あって、そんな時に後押ししてくれているのが、このスーツケースのような気がする。
行ったことがない土地だけれども、その土地の空気とか匂いとかを味わえる優しい文体、登場人物の葛藤に共感しながら、うなずきながら、流れるように読み終えた。
旅行しているときに、自分のことだとか、色々なことを考えるのは自分だけじゃないんだ。そんな安心感に包まれた。
次にちゃんと旅行することができるのは、遠い先の話かもしれない。
でもきっと、旅先で青いスーツケースを見かけたら、この小説のことを思い出すだろう。 -
1つのスーツケースを中心にした連作短編集。各話の繋がりが気持ちいい。少しの勇気と前向きな気持ちをもらえる作品。
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2024/01/28
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「あなたの旅に、幸多かれ。」
帯に書かれたこの1文で読みました。
スーツケースが繋ぐ物語。
旅先で出会ったのは、他でもなく
新しい自分だったのだろう。
きっかけとの出会いが新しい自分の始まりなんだなと思った。
落ち着いたら旅に出ようっと。