天満橋まで 風の市兵衛 弐 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396345556

感想・レビュー・書評

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  • 風の市兵衛シリーズの25作目。
    「風の市兵衛 弐」シリーズ(第二期)5作目。
    2019.08発行。 字の大きさは…小。

    あれ市兵衛や小春達がまだ大阪にいる。もう江戸へ帰ったと思っていたのにビックリ。
    島崎藩蔵屋敷の蔵役人が堂島米市場の帳合米取引(米の先物取引)で大きな損失を出す。これに絡んで市兵衛達のお世話になっている、お恒ばあちゃんの息子・豊一が殺される。この事件の解決がうやむやになっている。
    また、スルガ銀行の不動産融資と似たような事が、両替屋「堀井」で行われている。
    刺客・室生斎士郎は、魅力的。
    次回が、楽しみだ。

  • 2019年8月祥伝社文庫刊。書下ろし。シリーズ25作目。大阪編の続き。市兵衛は、強い。迷いをそのまま認める市兵衛のありようが、面白い。それが風なのか。展開に冗長なところがありましたが、ラストのチャンバラシーンが圧巻で、吹き飛ばしてくれました。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    定町廻り“鬼しぶ”の心配をよそに、唐木市兵衛は未だ大坂に在った。世話になった長屋のお恒の息子が、突然、殺されたのだ。堂島の蔵屋敷で働く孝行息子だったが、その背中には幾つもの刺し傷があった。下っ引の良一郎らと下手人を追う市兵衛。堂島は米の取り付け騒ぎに震撼していた。同じ頃、市兵衛をつけ狙う刺客が現れた。気配からかなりの凄腕と思われ…。

    令和元年8月28日~29日

  • 敵討ちってどこまでも続くと虚しいですよね。

  • 「風の市兵衛 弐」(第二期)第五弾。(通算だと二十五作目)

    前巻に引き続き、大坂が舞台です。
    市兵衛たちと同じ長屋に住む、お恒の息子豊一が米取引の不正に絡む件で殺されてしまいます。
    一方、市兵衛に闘いを挑む凄腕の剣士の存在も・・。
    相変わらず、めっちゃ強い市兵衛さんですが、ラストの室生斎士郎との勝負はちょっぴりヒヤヒヤしました。市兵衛さんも、まあまあな年齢ですからね。
    江戸にはいつ戻るのでしょうか、“鬼しぶ”の旦那が待ち焦がれている模様です。

  • これで大阪編は終わりかな?

    図書館での待ち行列があまりに長いので買ってしまった。

  • 最後は、ほぼ予想通りの展開になったけど、何か虚しい感じだ。「武士の意地」を貫いて行くと、際限の無い悲劇になるのだろう。気が滅入る。

  • 市兵衛が推理といい乱闘といい、かなりアグレッシブな面を見せた大坂シリーズ。
    鬼渋が寂しがっているので、早く江戸に帰ってあげなきゃ。

  • 第二十五弾
    世話になった長屋のお常の孝行息子が殺され、背後のは米の取り付け騒ぎが
    背後に隠れた悪を引っ張り出せるか

  •  旗本の家柄ながら元服後すぐに出奔。大坂で商売と算術を、奈良の興福寺で剣術を学び、江戸に戻って臨時雇いの用人稼業で生計を立てる唐木市兵衛の活躍を描く、時代サスペンス。大坂編第2弾。
     シリーズ25作目。第弐部5巻。
     
          * * * * *

     今回も陰謀の規模は中程度でした。市兵衛にとっては兄のバックアップが望めない状況なので妥当な設定だと思います。

     殺陣のシーンも市兵衛の腕前は達人のレベルで、一時の超人レベルでないというところが好ましい。何より市兵衛の卓越した推理力がわかる展開で、ミステリーとしても楽しめました。

     「唐木市兵衛には無理がない」
     「風は自在に吹く」

     短いセリフで示された市兵衛のスタンスが印象に残る作品でした。

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著者プロフィール

(つじどう・かい)
1948年高知県生まれ。早稲田大学第二文学部卒。出版社勤務を経て作家デビュー。「風の市兵衛」シリーズは累計200万部を超え、第5回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞を受賞、ドラマ化でも好評を博した。著書には他に「夜叉萬同心」シリーズ、「日暮し同心始末帖」シリーズ、単行本『黙(しじま) 』など多数。本書は講談社文庫初登場作品『落暉に燃ゆる 大岡裁き再吟味』に続くシリーズ第二作となる。

「2022年 『山桜花 大岡裁き再吟味』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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